はじめに
こんにちは! 齋場です。
今回、サンフランシスコで行われた**Elastic{ON}-2017** に参加してきましたのでレポートさせていただきます!
※他サンフランシスコ出張報告の記事は以下
Elastic{ON}とは
Elastic社主催のユーザカンファレンスです。2015年が初回で開催されてから、今回で3回目になります。Elastic Stackのプロダクトのセッション&デモがメインで、ユーザ企業のセッションも多く行われます。
Elasticの最新動向をフォローするために、我々もこのサンフランシスコの地へやってきました。
本記事では主にElastic{ON}のカンファレンスの様子を紹介します。
セッション内容については、次回の記事に記載します。
カンファレンスの様子紹介
会場到着
会場はPier48という、サンフランシスコベイエリアに位置するイベントブースです。

ちなみに会場近くはこんな感じです。隣にAT&Tのスタジアムが見えます。

受付の様子です。日本人の方もちらほらと
今回、日本から参加された方はおよそ50人程度とのこと。

AMA (Ask Me Anything)
カンファレンス開催時に1日中Elasticのサポートエンジニア&開発エンジニアに対してElasticに関する質問ができるコーナーです。
私もカンファレンス中に検証中の機能がうまく動かなかったため、PC片手に質問しに言ったら速攻で解決してくれました。

机がホワイトボードになっているため、議論もスムーズに進みます。

Seating Area
会場には電源完備のテーブルがたくさん用意されており、参加者はそこで作業&食事をすることも可能です。
私が座っていた隣では、Kibanaの画面を見ながら白熱に議論しているエンジニアの方もいました。

Food Truck
朝・昼食時には隣の駐車場に、サンフランシスコっ子も認めるおしゃれなFood Truckが集結してくれます。

私はワッフルをいただきました。

Sponsorブース
22の企業が参加しており、多くはモニタリングツールや機械学習関連のサービスを紹介していました。


2016年9月、Elastic社が買収したPrelert社 1も前回のElastic{ON}にスポンサーとしてブース展示をしていたそうです。Prelert社は教師なし機械学習技法によるデータセットの異常発見を自動化する技術を持っており、Elastic社は2016年秋この機能をElastic Stackへ統合しました。
今回参加していたスポンサー企業の中には、Elasticの競合ともなりえるサービスを提供する企業もありました。このことをElastic社の人に聞いてみたところ、Prelert社と同様、良い技術を持った企業は共にビジネスを開拓できるか常に検討しているそうです。
Demoブース
Elastic Stackのデモブースです。
直接対話できるので最新プロダクトの使い方も丁寧にレクチャーしてくれます。

デモブースは以下4つのテーマで行われていました。
- Search & Analytics
- Eコマースの分析を例にして、ビジネス分析を実施
- Security Analytics
- ネットワークのアクセスパターンをKibanaの”Graph”で可視化し、感染した端末を検知、Logstashで最新化したブラックリストで接続元IPチェック
- Operational Analytics
- Elastic{ON}の会場のデータをリアルタイムに可視化
- どのセッションが人気?
- ランチブースの待ち時間は?
- Elastic{ON}の会場のデータをリアルタイムに可視化
- Elastic Cloud Enterprise
- 実際のコンソール画面で、クラスターのスケールアップ・スケールアウトがいかに簡単にできるかをデモ
Opening Keynote
Opening Keynoteは、ダンスから開始!
ダンサーの四肢にはセンサーが付けられ、ダンサーの動きはリアルタイム(グラフを見る限り1sec以内)でKibanaによって可視化されています。

その他紹介
Conference T-Shirt
カンファレンスTシャツのプレゼントですが、なんと工房がありました。その場でプリントしてくれます。工房スペースもなかなか広い。

まずは、サイズを選んで…(男女別で色は決められていました)

4つの柄から好きな柄を選びます。

私はHeartbeatの柄をチョイス!
最初からプリントしたものを配布した方が明らかに効率的ですが、わざわざスペース・機材・人員を用意してまでオーダーメードTシャツをプレゼントしてくれるのはうれしいですね。ユーザエクスペリエンスを重要視しているElastic社らしいエンターテイメントだと感じました。

Elastic{Heart}
手のひらの脈をリアルタイムにグラフに描写する展示も行われていました。ArduinoとRaspberry Piにより測定したデータをKibanaによって可視化していました。

Keynoteでのダンサーの動きの可視化も同様、今後はIoT x Elastic Stackの組み合わせも活発になりそうです。
ゲームコーナー
なんと会場裏にはアーケードゲームコーナが! 終始人が絶えませんでした。プレイする方も結構本気。

Tシャツ工房と同様スペースも大きく、Elastic社の遊び心が垣間見えますね。
パーティ
パーティ会場は、カリフォルニア科学博物館を貸切です。
博物館内の植物園見学、地震シミュレーターをはじめとした展示をお酒と食事とともに楽しめました。

博物館中央のホールはDJスペースに様変わり。エンジニアたちが踊り明かす姿はなかなかの見ものでした。

Elastic Cause Awards
Elastic Stackを使い現実の社会問題を解決している非営利団体のノミネートも行われました。今回ノミネートされていたのは以下の3つです。
- 人身売買と奴隷取引にテクノロジーで立ち向かった “IST Research”
- 危険に晒されている人々を特定し、意思疎通することを可能にするシステムを構築
- 危険に晒されている人々を特定し、意思疎通することを可能にするシステムを構築
- National School Security Databaseを用いて校内暴力の低減に貢献した “NoSchoolViolence.org”
- 学生の挙動パターンから、リスクを洗い出すことを可能にしたシステムを構築
- 学生の挙動パターンから、リスクを洗い出すことを可能にしたシステムを構築
- エボラ熱に対応するコールセンターと健康状態監視アプリケーションを開発した “eHealth Africa”
- リアルタイムで疾病の流行傾向を分析できるシステムを構築
- リアルタイムで疾病の流行傾向を分析できるシステムを構築
Elasticのカルチャーに則り、Elastic Stackを用いてより良い未来に向けた進化と貢献が認められたプロジェクトを選定しているそうです。
自分たちのProductが社会問題の解決に役に立っていることに非常に誇りを持っていて、素敵な企業文化であると感じました。私もますますElasticのファンになりました!
おわりに
本記事では、Elastic{ON}のカンファレンスの様子をリポートさせていただきました。
セッションの内容は、次回の記事にて紹介しています。