はじめに
こんにちは、フューチャーアーキテクト入社2年目の姜です。
2017年8月2日(水)に、有志で集まった社内オリンピック事業企画チーム「Future Tokyo2020」のメンバーを中心に、中学生・高校生向けの「スポーツアイデアソン」を開催しました。
「スポーツアイデアソン」とは?
「スポーツアイデアソン」とは、東京オリンピック・パラリンピック大会など、数年後東京で行われる大規模なスポーツイベントを、VRやMRなどの最新技術を使って課題解決するアイデアを生み出すイベントです。
スポーツアイデアソンの報告はこちら
当日来てくれた中高生には、より良いアイデアを生み出してもらうために、**MRなど最新の”XRテクノロジー”**を実際に体験してもらいました。
また、教育向けビジュアルプログラミング言語「Blockly」でVRプログラミングにも挑戦してもらいました(なんてチャレンジング!)。
最新テクノロジーに見て、触って、そこから生まれたアイデアはどれも魅力的なアイデアばかりでした。
ここでは私が企画を担当し、技術的にもチャレンジングな内容だった「VRプログラミング体験」の様子を、ご紹介致します。
会場
イベントは先日オープンしたばかりの、フューチャーアーキテクトの新オフィスで開催致しました!
イベント開始
ついにイベントがスタート!
会場を見てみると集まってくれた中高生はざっと20人程度。
IT経験者は5名ほど、後は全員IT初心者。男女比もちょうどよいバランスで集まってくれました。
イベントのタイムテーブルです。
1日にしては濃厚なスケジュール。みんなついてこれるでしょうか?
さっそくVRプログラミング体験スタート!
簡単なアイスブレークとXRテクノロジーの紹介を行い、さっそくVRプログラミング体験です。今回、体験の教材として採用したのは CoSpaces というアプリケーションです。
CoSpacesとは、ドイツのミュンヘンとロシアのサンクトペテルブルグを拠点とするスタートアップ、Delightex社が開発したアプリケーションで、開発者がプログラミングやデザインのスキルを持っていなくてもVR環境を構築出来るアプリケーションです。
動物やテキストボックスをステージ上にアレンジ出来たり、新しいオブジェクトをよりシンプルにカスタマイズ、統合出来る環境を提供しています。
なにより、CoSpacesはプログラミングを直接書かなくても、命令文やコマンド名のパズルを組み合わせる Blockly という開発言語で、プログラムを作ることができます。
作成したプログラムはVRアプリケーションとして、iPadなどで実行できます。
プログラミングが初体験の中高生でも、パズルで遊ぶような感覚でVRプログラミングができるスグレモノです。
今回は中高生にCoSpacesを使って スゴい迷路 を作ってもらいながら、合間にHoloLensでMR体験をしてもらいました。
知らない方の為に補足:
HoloLensとは、Microsoftが提供するワイヤレスで頭につけるタイプのホログラフィックコンピューティングです。自分がその場にいながらバーチャルな空間と融合した世界が体験できます。
次々とHoloLensを体験した子どもたちが順番を待っている子たちに興奮しながら感想を言ったり、積極的に社員に質問しながらCoSpacesで迷路を構築したりして、会場は一気に盛り上がりました!
スゴい迷路の発表!
最終的に出来上がった中高生たちの「スゴい迷路」がこちらです。
私の感想は「ちゃんと迷路に個性が出ている・・・!!」という驚きです。
最初のデフォルトの迷路に比べて、短時間でこれだけ様子が変わったことに中高生の底力を感じました。
ほとんどの中高生がプログラミング自体が初めてだったのにも関わらず、しっかりとオリジナリティのある迷路を作り上げていたのです。
最後に、中高生のみんなでどれが一番「スゴい」か投票した結果、選ばれた迷路がこちら!
なにが「スゴい」かというと、迷路の壁を半透明にして、迷路をする人が戸惑うような仕掛けを加えたところです。ちなみに壁を透明にできることは、講義では教えていません。 中高生が自分たちで実際にCoSpacesを触って、試して、見つけて、生み出した工夫です。短時間でプログラミングの概念が身につくCoSpacesと、中高生たちの発想の柔軟さがぶつかって「スゴい迷路」が誕生しました。
私はこういうIT技術と人のアイデアが具体的な形になる瞬間が大好きです。
その後のアイデアソンでも、中高生たちの柔軟な発想力が光るアイデアが沢山生まれ、無事イベントは終了しました!
さいごに
私自身、CoSpacesを触ったのが今回が初めてというハラハラドキドキ状態でしたが、なんとか中高生のフォローができてほっとしました。
中高生と接して感じたのは、 新しい技術に好奇心と興味をもって取り組めば、IT経験の有無は関係なくモノを作り出すことはできる ということです。
そして 何より「楽しむ」こと! これがモノを作る上で一番の原動力であること を中高生に教わりました。
今後もFuture Tokyo2020は、スポーツを舞台にして子供とテクノロジーを繋ぐイベント・企画をどんどん進めていきます! またみなさんにレポートできる機会があると思いますので、乞うご期待下さい!
最後まで読んでいただいた方、本当にありがとうございました。