こんにちは、Strategic AI Group(SAIG)の田中、上野です。
私たちは現在、NeurIPSという学会に参加するためにカナダに来ています。
NeurIPSとは
NeurIPS(Conference on Neural Information Processing Systems)は、機械学習分野のトップカンファレンスで、今年が33回目の開催となります。
昨年は参加登録の開始からたった10分ちょっとでチケットが売り切れてしまうほど、チケットの競争率が高くなっています。
今年は抽選となり、運よくチケットを引き当てた田中と上野が参加しています。
それでも参加者が多く、入場の際には長蛇の列ができており、近年の機械学習分野への熱の凄さを体感しました。
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この会場に入るまでにも長い列があり、ここからこのフロアを一周して、やっと受付です(^^;
会場の様子
今年のNeurIPSはカナダのバンクーバーで開かれています。
最近、急に冬らしくなってきましたが、バンクーバーはもっと寒いです。
会場が海沿いのこともあり、しっかりと防寒対策をして臨んでいます。
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一方で、会場内は熱気にあふれ、皆さん発表に熱い視線を送っています。
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チュートリアル講演
NeurIPS1日目は、主にチュートリアル講演が行われました。
以下のようなタイトルのチュートリアルが開催されました。
- Tutorials セッション 1
- Imitation Learning and its Application to Natural Language Generation
- Deep Learning with Bayesian Principle
- Human Behavior Modeling with Machine Learning: Opportunities and Challenges
- Tutorials セッション 2
- Interpretable Comparison of Distributions and Models
- Machine Learning for Computational Biology and Health
- Efficient Processing of Deep Neural Network: from Algorithms to Hardware Architectures
- Tutorials セッション 3
- Reinforcement Learning: Past, Present, and Future Perspectives
- Representation Learning and Fairness
- Synthetic Control
Bayesian, Health や、Reinforcement Learning, Representation Learning といった、聞いてワクワクするようなキーワードが並んでいました。
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インターン生のポスター発表
Women in Machine Learning (WiML) Affinity Workshopというセッションでは、フューチャーのインターン生であるBelonaさんがポスター発表をしていました。
現在、SAIGではルワンダにある African Institute for Mathematical Scineces(AIMS) という大学からインターン生を受けいれています。
AIMSは、African Masters Of Machine IntelligenceというAI人材を育成するためのコースを2018年に新設しました。
FacebookやGoogleがサポートしており、世界の名だたる教授が教鞭をとり、アフリカで最高レベルのAI教育を提供しています。
優秀な学生たちはFacebookやGoogleなどでインターンを経験し、そのまま就職する場合もあります。
Belonaさんは、AIMSでヘルスケア分野における機械学習を専門に学んでいます。
(実は、上野は2週間前にルワンダの現地調査に行ってきました。)
今回、Belonaさんは下記のタイトルで発表しています。
時系列データに対して、複数のモデルをアンサンブルすることで、非線形で分散の大きいデータに対する予測精度を向上する取り組みを紹介してくれました。
「AdaBoost-Models Ensemble Learning to forecast Time series with high variance and nonlinear Trend,
Belona Mary SONNA MOMO (AIMS)」
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最後に
明日からは論文の発表が本格的に始まります。
バンクーバーを満喫しながら、最新の研究を肌で感じてきたいと思います!
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