フューチャー技術ブログ

Reduxを分かりやすく解説してみた

はじめに

はじめまして、2019年4月入社の丸野です。フロントエンドでシステム開発を2年半続けてハマったことから得た教訓3つ の記事を書いた柏木さんと同じチームに所属しています。

研修修了後PJにアサインされて約4ヶ月ほどReact.jsを使って開発を行ってきましたが、Reduxの理解にとても苦しみました。そこで今回はReduxの概要を噛み砕いて説明していきます。同じ悩みを持つ人の理解の助けになればと思います。
(Redux公式ドキュメントはこちらです。)

開発で使用している技術要素

  • React.js(16.4.1)
  • Redux(3.7.2)

そもそもReduxって何か

Reduxとは、React.jsで使用するstateつまりアプリケーションの状態を管理するフレームワークです
簡単にReduxの概念の下記に図式化してみました

Redux概念図

State:アプリケーションの状態
Action:ユーザーが何押したいかという情報を持つオブジェクト
Reducer:Actionを元にStateを更新するメソッド
Store:Stateの情報を保持している場所

Reduxのデータフロー

では上記で示した概略図をもとにReduxのデータフローをそれぞれ説明していきたいと思います

(1)ActionCreatorsによってActionを生成する

  • ユーザーのインプットによってComponent上からAction作成依頼が飛びActionCreatorでActionが作成されます
Action作成
  • 今回はStateの更新を目的としたActionを想定いたします
  • 作成されるActionは下記のようなもので、type項目で他のActionと区別しています
Action.js
// Action
{
type: "UpdateStateA",
testStateA
}
  • ActionCreatorとはActionを作成するメソッドのことをいいます
  • 上記のActionを作成するActionCreatorのサンプルコードは下記のようになります
ActionCreater.js
// Action Creator
function testFunctionA(testStateA) {
//Action
return {
type: "UpdateStateA",
testStateA
};
}
  • コンポーネントで上記のActionをImportすることで、Action作成を依頼できます
Component.js
import { testFunctionA } from "testActionCreator";

(2)Actionをdispatchする

Actionのディスパッチ
  • Actionを生成するだけではStore内のStateを更新することは出来ません
  • dispatchすることによってActionをStoreに送ることが出来ます
Component.js
// dispatch
dispatch(testFunctionA());

(3)ReducerによってStore内のStateを更新する

  • Reducerとは、Actionを元にStateを更新するメソッドのことを言います
  • 引数のstateの更新するのではなく、新しいstateのオブジェクトを返します
  • 各Actionのtypeごとによって処理内容を変更できます
Reducer.js
// Reducer
export const testReducer = ({ testStateA = "", testStateB = "" } = {}, action) => {
switch (action.type) {
case "UpdateStateA":
testStateA = action.testStateA;
break;
case "UpdateStateB":
testStateB = action.testStateB;
break;
}
return {
testStateA,
testStateB
};
};

(4)ReactとReduxを連携しStore内のStateをComponentで参照する

  • mapStateToPropsを使用するとComponentのpropsにStateの中身を詰め込むことが出来ます
  • それによって、Store内にあるStateををthis.props.testStateAとして使用することが出来ます

まとめ

説明させていただいたReduxの概要は下記の通りです。

  1. ActionCreatorsによってActionを生成する
  2. Actionをdispatchする
  3. ReducerによってStore内のStateを更新する
  4. ReactとReduxの連携しStore内のStateをComponentで参照する

最後に、ご紹介したコード例全体像はこちらです。
(※今回はComponent、ActionCreater、Reducerをそれぞれ別ファイルで作成しています)。

Test.js
// Component
import { testFunctionA } from "testActionCreator";

class TestComponent extends Component {
Update() {
// dispatch
dispatch(testFunctionA());
}
render(){
...
}
};

// Action Creator
function testFunctionA(testStateA) {
//Action
return {
type: "UpdateStateA",
testStateA
};
}

// Reducer
export const testReducer = ({ testStateA = "", testStateB = "" } = {}, action) => {
switch (action.type) {
case "UpdateStateA":
testStateA = action.testStateA;
break;
case "UpdateStateB":
testStateB = action.testStateB;
break;
}
return {
testStateA,
testStateB
};
};

さいごに

今回はReduxの基礎的な部分の解説をさせていただきました。Redux理解の足がかりにしていただければ幸いです。

また、今後もよりReactの実装に踏み込んだ内容を投稿できたらと思っております。