フューチャー技術ブログ

情報の民主化のために発信しましょう

はじめに

こんにちは、フューチャーインスペース株式会社の柴尾です。春の入門連載2021の6日目です。

複数のプロジェクトでルーターやスイッチといった物理的な装置の設定から、パブリッククラウド(主にAWS, GCP)まで設計、構築、保守運用、それらのクラウド業務の請求が複雑なのでバックオフィス部門との調整を行っています。

新人のころを思い出してみて

私は2010年4月にフューチャーインスペース株式会社の前身である株式会社アセンディアへ大学卒業後入社しました。

忘れもしない出来事として当時東京採用・大阪採用・福岡採用・大分採用が定期的にWeb会議で会話していたものの、私も出身の地元である大分から3月31日に東京本社で初めて一同に介して、「明日からこのメンバーで研修か、こなせるのかな?」などと不安と期待と感情が混ざっている中で、研修の受け入れ担当から「明日から研修はフューチャーグループ合同でやるから」と衝撃の一言がありました(笑)

青天の霹靂とはまさにこのことで当時は誰も予想していなかった、

  • フューチャーアーキテクト株式会社
  • フューチャーワン株式会社(当時は株式会社エルム)
  • フューチャーインスペース株式会社(当時は株式会社アセンディア)

合同研修を初めて行いました。

研修の内容はこのブログ趣旨とは外れるので割愛しますが、この研修の体験は色々な意味でよかったと思います。

新人の時に知りたかったあの知識

さて、ブログの主題としては今の私が思うのはズバリ「 情報の発信による効果 」です。

私はAWSを触れるようになったのは最近なのですが、公式のドキュメントや他の企業ブログ、個人ブログを見るだけで自分の中に落とし込むことができませんでした。

そのような中で、JapanAWS-UserGroupことJAWS-UG に出会い、衝撃を受けました。

利用者側が主導してコミュニティの運営、イベントの運営含め自主的に動いていることだけではなく、参加者側がただただ参加してハイ終わりではなく、参加して聞いた内容をブログにまとめ上げる、それも早い人はイベント終わった瞬間に、そういったインプットからアウトプットまでのスピード感に驚かされました。

AWS公式漫画でも紹介されていますので、引用させていただきます。

https://aws.amazon.com/jp/campaigns/manga/vol11-2/

COVID19によりオンライン会議が以前に比べて活発になった昨今では、AWS、JAWS-UGだけではなく様々な企業、コミュニティによるオンラインイベントが行われています。もしこの記事を見ていただいている方の同時刻にもイベントが行われているかもしれません。

話を戻して、そういった中で個人的に感じた、 発信すること については、一般的なPDCAに当てはめることができて以下のような効果があると思っています。

Step 想定される効果
Plan 発信する内容の整理する過程で知識を落とし込める、自分の理解が曖昧な部分を洗い出せる
Do 実際に発信する
Check 目に触れた人から反応がある(コメント、あるいはフィードバック)
Action 自分だけではカバーできなかった範囲でさらに視野が広がる

例えば、以前私が参加したとある講座があり参加してきました。正直私自身、データベースをそこまで詳しいエンジニアではなかったものの、必死になってリアルタイムでまとめて即公開をチャレンジしてみました。
(それも分からないところを書いて丸投げする形で)

勉強会のリアルタイム記事

すると、以下のように偶然時間が空いた人や少し経ってからポツポツとコメントを頂くようになって、

記事に対するコメント

自分の足りなかった範囲を補うコメントであったり、タイプミス部分含めて指摘が貰えて、結果的に理解がより深まるようになりました。

補足コメントやタイプミス修正コメント

なぜ、そう思ったのか(思うようになったか)

正直、私は積極的に情報公開するタイプではありませんでした。

ただ私が研修後に入った始めてのプロジェクトで積極的に内部に情報を展開する文化があり、その展開された情報に対して、誰かが反応するという様子を見ていたことから、自然と敷居が低くなっていったのかもしれません。

2010年当時は今ほどチャットツールが活発ではなくメールベースでしたが、そのような行為があったことを忘れないように今でもメールを保存しています。
過去メールでの情報共有

また、それほど瞬発的に情報を整理できるタイプでもなかったため、相手に伝える情報を整理してから、伝えることを繰り返して訓練を積みました。

自分の幅を広げようと技術系のセミナーに行くと知らないことばかりで衝撃を受けて、それらをメモして調べていく中でまとめるといった行為に繋がり、繰り返していくことでそれまで散り散りになっていた知識が紐付いてきて、結果として身に着けてきたかなと思います。

さいごに

私の新人の時に知りたかったあの知識「 情報を発信すること 」でした。

直接、知識というものではなく意識に近いものですが、結果的に知識へ繋がるものだと思います。

  • 情報の発信することは怖いですよね?
  • 出す情報が間違っていない?
  • この情報を出しても意味ある?

…と考えるより、とりあえず発信しましょう。
発信することから得られることのほうが結果的に大きいです。

間違えていれば、誰かが指摘してくれます。素直に受け止めて次につなげましょう。ただただダメじゃんというFBしてくる一定の層がいますが、批判することに価値を見出している勢は、そういった視点があるという新しい学びと考えることにしましょう。

出している情報に価値を見出すのは自分ではなく他の人です。出さない情報には価値が付けられません。実は他にも同じことを知りたくて困っている人がいるかもしれないと考えることにしましょう。

エンジニアの知識は教科書どおり前から順に定着することが難しいものです。でも、きっと繰り返し継続して行っていくことで、ある日弾けるようにそれまでの知識が繋がっていくでしょう。

ぜひ今を楽しんでください。