はじめに
こんにちは、そして、初めまして! フューチャーに2015年に新卒で入社しました大野恭兵(おおのきょうへい)と申します。
技術ブログの中でも異色(!?)の「リーダー論」を、私の具体的なエピソードを交えつつお話します。
この記事が想定する読者
主に 「初めてリーダーになったはいいが、正直何をすればよいか分からない」 というようなリーダーの初心者の方に向けて参考になると思います。
※ここで言うリーダーとは、チームリーダー(チームの責任者)という意味で用いています。
私くらいの年次(入社6年目)になりますと、リーダーポジションにつく機会が増えます。で、そうなったときに必ずぶつかる壁というのが、メンバーからリーダーへのポジションが変わったことによる、思考・アクションの変化への対応です。
ポジションが変わると、考えるべきことも変わります。
ですので、この記事では リーダーになった初手の初手にまず何を考えれば良いか? という内容を私の経験を元に書かせていただきます!
将棋で言うところの「序盤」に当たる部分、と考えていただければと思います。
私のリーダー経験について
じゃあアンタはどんな経験をしてきたんだよ? という疑問が浮かんでいるかと思いますので、私のリーダー経験を少しお話します。
主に大規模プロジェクト内のチームリーダーを 1年間以上 経験。チーム規模は10~30名。一筋縄ではいかないプロジェクトの推進がメインでした。
ただし、上記は私が進んで「リーダーやります!」と立候補したわけではなく、「明日からリーダーをやってね」と言われてのものでした。コンサルティング業界は仕事のスピード感が違う! と方方で言われていますが、このときほど「スピード感」を実感したときはありませんでした。
とはいえ、こうしたリーダーになるという経験は業界ではさほど珍しくないかと思いますし、成長へのチャンスです。こういった、一見すると無茶振りとも言うべき要望にどう答えていったのか…をこれから紹介していこうと思います。
リーダー就任の「序盤」に考えたこと
私が最初に考えたことは以下3つです。
- リーダーとして達成すべき目標を確認しておく
- チームの置かれている現状を把握する
- チームのメンバーと仲良くなっておく
これらを具体的に説明したいと思います。
1. リーダーとして達成すべき目標を確認しておく
いきなりですが、すべてのタスクには目標があります。
例えば、コーディング。1行1行見やすく、品質高く納期通りに仕上げる、みたいな目標は割と見えやすいですよね。実はここはリーダーも同じです。あなたがリーダーになったからには、リーダーとして達成すべき「目標」があるはずです。
そしてあなたをリーダーにした上司は、それを達成してくれるはずだ! という期待を込めてあなたをリーダーにしています。
ですので、リーダーとして最初に考えるべきは
- 「自分が何を期待されているのか(達成すべき目標は何か)」
- 「そのために自分がすべきタスクは何か」
かなと思います。
ここがまずズレると、シビアな話ですが上司があなたに期待していた動きと違うことになり、評価を落とすことになってしまいます。
そして、出来れば自分で考えた答えを上司とすり合わせることもやっておくべきだと思います。
私の場合は、主にチームの立て直しがメインでしたので、
- 「プロジェクトのマイルストン(例えば、開発フェーズ)の終わりが●月末なので、ここまでに全機能の開発を完了する」
- 「そのために自分はチームをマネジメントして、開発完了できるような計画・作戦立てをします」
みたいなことを考えて、実際にすり合わせしていました。
2. チームの置かれている現状を把握する
私はヘルプでチームリーダーになる機会が多かったので、現状を把握することも必要でした。
私が確認していたのは
- チームメンバーには誰がいるのか
- メンバーそれぞれが持っているタスクは何か?
- それぞれのタスクの優先度・期日は?
- 大変そうな人(タスク過多)はいないか?
でした。
チームとして持っているリソースの確認と、それぞれのメンバーの持ち物(タスク)を出来得る限りすべて把握する。そして、それぞれの優先度・期日を改めて確認する。
こうすることで、実はやらなくてもよいタスクをやっている可能性を潰すことが出来ます。そして、その空いた時間で優先度の高いタスクを実施してもらう。
1.で設定した目標を達成するために、今やっていることは本当に「今やるべきこと」なのか? ということを再確認する。そういう意味で、現状把握はとても重要です。
3. チームのメンバーと仲良くなっておく
実はこれが一番重要かもしれません。
世の中には定量的マネジメント手法が多く溢れていますね。たしかに、定量的に物事を見るというのは大事な要素で欠かすことのできないものです。
ただし、実際にタスクを進めるのは「人」です。数字では語れない要素を数多く持っています。
人は感情を持つ生き物ですので、正味な話、やりたくない仕事とかやる気が出ないとかあるはずです(かくいう私だってそうです)
そういった一人ひとりのメンバーの趣味・嗜好、モチベーションを知る。それをすることで、「この人はこういうタスクでモチベーションが上がってバリューを出してくれるから、このタスクを振ろう」 という考え方がいずれ出来ます。
そういう動きができる第一歩として、まずはメンバーと仲良くなることは有効かなと思います。私はお酒が飲めませんので飲みニュケーションは出来ませんでしたが、(傍から見れば)くだらない雑談を多くすることで相手の本音を色々聞き出したりしていました。
おわりに
さて、少し雑多に書いてしまいましたがいかがでしたか。
正直な話、リーダーなんてなってみないと分からないところが多くあります。と同時に、その経験から得られるものも多いです。
この記事が「初めてのリーダー」となる方に役立つものになればこれ幸い、ということでシメとさせていただきます!
ここまで読んで頂きありがとうございました!