はじめに
TIG所属の鈴木です。この度縁あって、2021年9月14日に株式会社トップゲート様とフューチャーで共同開催された、GCPをテーマにしたLT大会に登壇しました。
簡単にLT大会の内容や、登壇した感想をまとめてみたいと思います。
今回のLT大会について
トップゲート様が定期開催している初心者向け勉強会である、Beginner’s Labにフューチャーも参加させていただく形で今回のLT大会は開催されました。テーマはGCPということで、普段GCPを触っているなかで得た知見やTips、便利ツールや苦労話を紹介し合う会となりました。
トップゲート様とフューチャーで3名ずつ、「先鋒」「中堅」「大将」という体でキャリアの短さ順に発表するとのことで、私はフューチャーの先鋒でした。私は新人研修後インフラチームにアサインされてからGCPをずっと触り続けているのですが、クラウド未経験ということもあって日々の業務で色々とハマっており、その苦労も盛り込めたらな~という気持ちでLTに臨みました。
LTの紹介
Flutter × ML Kitで笑顔度の分析をしてみた
トップゲート青木様の発表です。モバイル向け機械学習SDKであるML Kitを用いた、Flutterによる顔認識・笑顔度分析アプリの実装を紹介してくれました。ML Kitではオフラインでも動作する高速 なAI推論機能を手軽に実装できます。
死活監視を自前で頑張って実装した話
当社から鈴木の発表です。このトークでは、外部IPアドレスが付与されていないGCEインスタンスを外形監視する仕組みがマネージドで見つからず、Cloud Functionを使って監視を実現したエピソードを紹介しました。監視のアラート実装はログメトリクスを使って試行錯誤したのですが、実はその間Googleでマネージドなログアラート機能が実装されていたオチで、「あの苦労は一体…」という気分もお届けしました。
Hibernateでらくらく Cloud Spanner
トップゲート田中様の発表です。HibernateはJava系言語で利用できるオープンソースのO/Rマッパーですが、Cloud SpannerのSQL方言に即した形でSQLを生成をしてくれるGoogle Cloud Spanner Dialect for Hibernate ORMの紹介・デモを発表してくれました。とかく性能面が話題になるCloud Spannerですが、周辺ツールの拡充による「使いやすさ」も着実に進歩しているようです。
あなたの顧客、2段階認証出来てますか? ~ 顧客のGCP環境に2段階認証を導入した話 ~
当社から柳澤の発表です。GCP環境で2段階認証を利用する場合の解説や落とし穴など実例を交えて解説してくれました。なお、「結局最後はGoogle側で対応(マネージドサービス化)」されたというオチは私とかぶっていました。
VPC SCでインフラを多層的に守る
トップゲート山川様の発表です。本トークでは、GCPリソースの防御の考え方として、Cloud IAMやファイアウォールでアクセス管理・権限管理をすることに加え、VPC Service Controlsを使用した機密性の確保の大切さを語っていただきました。
Cloud Spannerに抱く不安とその対処法
フューチャー齋場の発表です。まさかのトップゲート田中様とCloud Spannerかぶりをしてしまったのですが、それだけCloud Spannerの「銀の弾丸」感ある性能が話題になっているということだと思います。このトークでは、Cloud Spannerを採用したアーキテクチャを顧客へ提案する際に、「本当にそんなうまくいくの?」という不安をひとつづつクリアにしていったときのノウハウを共有してくれました。
登壇した感想
ML KitやHibernateのようなツールを知ることができて単純に学びがあったほか、GCPを導入していく過程での「あるあるハマりポイント」だったり「あのサービスって実際どうなの?」のような皆が抱えるモヤモヤがシェアされていて、私のような若手でも共感しかない大会でした。