フューチャーのインターンシッププログラムの、Enginner Summer Camp 2022にてHealthCare Innovation Group(以下HIG)のインターンシップに参加した永田遊希です。
今回参加したインターンシップについて、同じくHIGのインターン生、神谷京佑さんの話も織り交ぜながらお話します。
インターン参加理由
エンジニアとしての就職を目指しており、とにかく開発の経験をつみ、自分の実力を確かめるためにサマーインターンをさがしていました。そのなかでもフューチャーのEnginner Summer Camp2022のコースの1つであるHIGでのヘルスケアアプリの開発に興味を持ちました。以前から「医療×IT」の分野に関心があり、ぜひとも参加したいと思い応募しました(永田)
短期間のチーム開発を何度か行っていましたが、業務的な長期間のチーム開発をしてみたいと思いインターンを探していたところこのEnginner Summer Campを見つけました。今多くの問題を抱えている介護、看護現場を助けるようなアプリ開発に興味を持っていたため、数あるコースの中のHIG に応募しました(神谷)
インターン参加まで
選考プロセスは(1)ES+コーディングテスト (2)面接です。コーディングテストは難しく、インターン生の間でも「あれ何問解けた?」「難しかったよね」と話題になりました。私はPaizaというサイトで練習していました。最低でもCランクの問題が解けるように準備したほうが良いと思います。正直面接に進めると思わなかったので面接案内のメールに全く気付いていませんでした。。旅行先のホテルで急いでメールに返信しました。
面接官はHIGを立ち上げた中元さんで、とても話しやすく楽しかったです。私自身がプログラミングやヘルスケアに興味を持った背景などをお話したり、HIGの事業内容のお話していただきました。これで不合格でも別に嫌な思いはしないな、と思った面接は後にも先にもないと思います。
中元さんが書かれたHIG立ち上げや事業内容にについての記事はこちらからどうぞ。
インターン参加前のスキル
私は文学部の英文学専攻というバリバリな文系ですので、開発の実務経験はありませんでした。
- 独学で勉強して自分なりにアウトプットしていた
- HTML / CSS / JavaScript / PHP / Git
- 学校の授業や他社のサマーインターンで基本文法は知っている
- Java / C#
- Progateなどで軽く触れた程度
- SQL
インターンの内容
今回のインターンの最終目標は、
Future Medical Baseを利用して、医療現場で使えそうなアプリ機能を提案とプロトアプリを作成すること
使用される医療現場やターゲットユーザー(患者、医療従事者など)インターン生で決めて取り組みます。
Future Medical Base とはフューチャーのコンポーネントをベースにHIG独自に開発したプラットフォームであり、これをもとに様々な医療向けアプリを構築できます。ちなみに、「Future Medical Base」は商標も取得されたそうです(おめでとうございます 🎉)。
一週間目は主に環境構築と、プロトタイプ作成に向けて医療現場における問題点を調査をしました。環境構築はエラーがでて思ったよりも時間をとってしまいました。
今後、社員の方が同じような状態になった時のために、どうしてうまくできなかったのか、どのようにして解決できたのかを文章化する必要があったのですが、うまく言葉にまとめることができませんでした。
インターンだとしてもフューチャーの社員であるという意識が足りていなかったと反省し、今一度気をひきしめました。
二週間目はコードに慣れるために、担当社員の指示のもと、Future Medical Baseの機能追加を実装しました。
本格的にプロトタイプの実装を始めたのは三週間目からです。
インターン生同士で調査し、話し合った結果
- 訪問看護サービスが増加し、差別化しにくい
- 人材不足からの訪問看護師の負担増加
という懸念点を解消するため、訪問看護師が利用者を訪問する度に作成する「訪問看護記録書」をデジタル化したものをアプリとして作成することにしました。
以下の図のように、看護記録をアプリ上に登録することで訪問看護師同士が実際に対面しなくても記録の引き継ぎがスムーズにできるような仕組みを考えました。
使用した技術はこちら
- VueやSpringBootをベースとしたFuture製のフレームワーク
- PostgreSQL
- Git(GitLab)など
インターンで学べたこと
Vue・Java
もともとJavaScriptやJavaの経験はありましたが、インターンで扱うソースコードの量や難易度は比べ物になりません。最初はコードの意味を理解するのにかなり時間がかかりましたし、フロントエンドとバックエンド間のデータの受け渡しにも手詰まりました。しかしフロントエンドとバックエンド両方の開発に関われたことは自信につながりました。
Git
インターン参加前まではチーム開発の経験がなく、一人さみしくcommit、pushをし「Branchとりあえず切ってみたけど何の意味があるの?」という状態でしたが、今回のインターンを通してBranch・ pull・ mergeの仕組みや便利さをしっかり理解できました。今となっては、Branchなしの開発なんて考えられませんね。
また、Merge Requestが通った時はエンジニアに仲間入りした気分でした。😂
SQL
副問い合わせやテーブル結合をさらーっとしか理解していなかったのですが、実際に手を動かしながら学びました。意図したとおりのデータがとれたときはうれしかったです。さらにプロトタイプのための新しいテーブルを定義してCREATEすることも経験しました。
ビジネス思考
アプリ実装前に簡単なビジネスモデルを作成しました。エンジニアインターンといえどプログラミングだけにとどまらず、ビジネス面にも目を向けるという経験は「経営とITをデザインする」フューチャーならではだと思います。
HIGの社員や業務内容について
HIGには社会における医療・ヘルスケア問題を変えていく、様々なすばらしいプロジェクトがあります。そこで働いている社員の方の、医療・ヘルスケア問題に本気に取り組んでいる熱意を常に感じましたHIGの定例会にも参加させていただいたのですが、Futureの社員さんたちが会話が途切れることなく積極的に意見交換されていました。さらには私たちインターン生が最終的なプロトタイプを発表した際にも、多くの社員さんに参加いただき、さらなるアイデアや改善点をだしてくださいました。
インターン中のコミュニケーションについて
コースにもよりますが、基本的に初日と最終日の出社以外はリモートで行われます。コミュニケーション面で不安に思われる方もいるかもしれませんが、心配はいりません。私はもう一人のインターン生と常にGoogle Meet(オンライン会議ツール)をつなぎ、何かあったら画面共有などしながらすぐに相談できるようにしていました。インターン期間は私の家族よりも会話している時間が長かったですね。さらにほかのコースのインターン生とも週に一度「コミュ会」という集まりでお互いの状況を話し合うことができました。
またインターン生同士だけではなく社員さんともランチ会やインタビューといった形でお話しする機会を多く作っていただきました。特に私は文系からのIT就職を目指しているので、ITの勉強法や、就活に関する質問までとても丁寧に答えてくださったことがありがたかったです。
これから
インターンを通して学んだことも多い一方で、課題点も多く見つかりました。
その1つは自己解決能力です。エラーが出た際にそこからどうやって解決していくべきかを判断するのにかなり時間がかかりました。私のように独学でプログラミングをしているかたは、動画や参考書を写経するだけではなく、答えがないものを自分で手を動かしてつくることをお勧めします。
この点に関しては「いままでインプットできたものは多かったとおもうが、アウトプットの量も今後は増やしていこう」というように社員の方にもアドバイスをいただきました。
インターンが終わったあとも自分でとにかく手を動かし、インターンで身につけた知識を自分のものにしていきたいと思います。
最後に
最初は長期インターンでも1か月はかなり長いと思っていたのですが、いざ終わって見るとあっという間だったと感じました。このインターンではEnginner Campというだけあってエンジニアとしての技術はもちろんですが、どのようにしたらこのアプリにお金を払ってもらえるのか、どこでお金が動いているのかなど、普通に開発をしていたら考えないようなビジネス面での考え方も学ぶことができ、技術面、ビジネス面でも成長できたなと感じるようなインターンでした。この四週間本当にありがとうございました(神谷)
インターン初日を思い出してみると、周りのインターン生はほぼ理系、女性は私ひとりという状況で「私なんかが参加してもいいのだろうか」と不安でいっぱいでした。インターン中に「これが俗に言う『何がわからないのかがわからない』ってやつか」という場面も多くありましたが、社員さんのサポートもあり、なんとか目標のプロトタイプを形にできました。インターンの成果発表会ではお世話になった多くのHIGの社員さんが見に来てくださり、嬉しいフィードバックもいただきました。この時は言葉では表しきれない温かい気持ちになりました。ちなみにさきほど女性ひとり、と書きましたがインターンでは多くの女性社員とお話する機会があり、性別関係なく働きやすい環境だと感じました。女子学生の皆さん、臆さずに応募してください。
インターンが終わって感謝と、達成感でいっぱいです。本当にフューチャーのインターンに応募してよかったと思います。
今回のインターンに携わっていただいたフューチャーの社員の方々、一緒に4週間走り続けたインターン生の神谷さん、本当にありがとうございました。
そしてこの記事をみて少しでも多くの学生がフューチャー(特にHIG)に興味をもち、さらにはインターンに(特にHIG)応募するきっかけになればいいなと思います。
(永田)