はじめに
物流サービス事業部の小林です。ドイツのシュツットガルトで3月に開催された国際物流展示会「LogiMAT2024」を視察しました!
3回のシリーズで現地での模様と注目のソリューションについてレポートします。
今回はその2回目となります。(1回目はこちら)
▲ソフトウェアのフロアで大きなスクリーンにダッシュボードを表示していたEPG社2回目のレポート
2回目は、LogiMAT2024 Best Product(最優秀賞)のソフトウェア部門を受賞したソリューションを紹介します。
ソフトウェアのフロアはSAP社のおひざ元ドイツということもあるかもしれませんが、SAP SE社(以降SAP)のロゴが至る所で見られ、SAPの欧州マーケットにおける影響力の強さを改めて再認識しました。
注目のソリューション
それでは、LogiMAT2024のBest Product(最優秀賞)の中から、注目のソリューションを解説します!
REPLY社のLEApediaTM
LEApediaTMとは生成AIをベースとした倉庫管理システム支援ソリューションです。
REPLY社はイタリアに本社を置く、グローバルIT企業で、AI、クラウド、ゲーミング、官公庁対応、IoT、量子コンピューティング等を幅広く手掛けています。
当社と同様に物流特化型のIT企業ではなく、様々な業種/業態においてテクノロジーをベースとしたコンサルティングとSIを実施しています。彼らにとって、ロジスティクスは注力領域の1つであり、サプライチェーン全体のデジタライゼーション、フリートマネジメント、ダークストアの開発等のソリューション提供を実施しています。REPLY社の倉庫管理システムはガートナー社のMagic Quadrantにもポイントされていることから、物流システムにおける評価が高いことも伺えます。
今回受賞したLEApediaTMというソリューションは、業務の効率性と信頼性を高める強力なマルチエージェント AI エンジンを統合することで、倉庫管理システム(WMS)やその他のサプライチェーンツールとの対話方法に革命をもたらします。
具体的に言うと、事務職員とWMSが双方向にコミュニケーションすることによって、倉庫作業のプロセス、物流の専門用語、業務システムの操作方法等についての情報が速やかに得られます。
その結果、重要なことにより多くの時間を費やすことができ、ビジネスを前進させることが可能となります。
▲質問を入力する
Q.過去3日間の収益の上位3か国はどこですか?
▲質問に対しての返答が生成される
A.過去3日間の収益上位3か国は、イタリアが収益1,879万ユーロ、スペインが収益375万ユ
ーロ、フランスが収益165万ユーロです。
物流に生成AIを用いることは、まだまだ先のことだと思っておりましたが、今回の視察で物流における生成AIの利活用について様々なアイデアが湧きました!
現在、フューチャーのAIスペシャリストと物流×生成AIについての取組みを始めていますので、9月の国際総合物流展ではその取り組みを少しお見せできるのではと、楽しみにしています。
その他のソフトウェアソリューション
その他、ソフトウェアに関しての注目のソリューションとして、MODEX(北米最大の物流展)でBest IT InnovationAwardを取ったConfigura社もLogiMATで展示されていました。
こちらは物流のDigital twin実現に向けて大きな可能性を持ったソリューションとなります。
Configura社のソリューションについては、当社のDigital twinへの考え方も含め今後のブログでポストさせて頂きます。
▲画面左側のマテハン等のオブジェクトを倉庫図面側にドラッグ&ドロップすることでレイアウトのシミュレーションが可能さいごに
LogiMAT2024~その2~をレポートしました。
展示場があまりに広く、1日目ですでに足が棒になってしまう状況…。
私たちは、初日と2日目に来場しましたが、初日は人も少なく色々とインタビューできましたが、2日目は人も多く顧客では無い私たちは中々、声を掛けづらい状況でした。
もし、来年行かれる方がいましたら、会場が広いので3日間の来場をお勧めします。
また、2日目の午後に入るとシャンパンが出ていたり、ビールを配ったりと、リラックスタイムになる傾向があるので、ブース担当者と会話したい場合は、午前中の早い時間がお勧めです。
▲ドリンク・軽食を取りながら商談(SWISSLOGの展示スペース)。
▲ビールの配布
それでは、~その3~もお楽しみに!