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【合格記】Professional Google Workspace Administrator認定資格を振り返る

はじめに

Google Cloud認定資格全冠を目指すべく、Professional Cloud DevOps Engineer 認定資格(PCDE)を受けてきました。無事に合格できたので、本記事ではざっくりとした所感を書いていきたいと思います。

また本試験はGoogle Cloudパートナー企業向けのバウチャーを活用して受験しました。大変感謝しております!

Google Cloud 認定資格関連の過去記事:

これでFuture Tech BlogもGoogle Cloud認定資格全冠達成です!

試験と出題範囲

公式の出題範囲と、実際に自分が受けた際の所感は以下になります。

オブジェクトの管理

サービスの構成

トラブルシューティング

  • 誤操作時の対応
    • 誤って削除したアカウントの復元
  • 想定しない挙動への対応
    • メールの受信許可設定や隔離設定の確認
  • パスワードの同期
    • Active DirectoryとGoogle Workspace間での同期がなされていることを確認

データのアクセスと認証

  • データの共有・コピー
    • ビジター共有機能を利用した外部アカウントへのファイル共有
    • 個人用アプリへのデータコピーを制限
  • Single Sign On(SSO)の導入
    • 一度のログインで複数の関連するシステムへアクセス可能とする
  • アカウントの保護
    • 2段階認証の設定
    • Context-Aware Accessを設定し、意図しない地域やデバイスからの不正ログインを防ぐ
    • セキュリティ監査ログを利用した通常と異なるサインインパターンを検出する

ビジネス イニシアチブのサポート

  • Google Vaultの利用
    • 監査や法的調査に向けた案件の作成とデータのエクスポート
    • セキュリティ調査対象の社員にバレないように情報の保護と調査を行う
  • Googleグループの利用
    • 一部のユーザーのみに対するポリシーの例外設定
    • メール通知の共同受信箱やグループとして返信する機能の設定
  • カスタムロールの活用
    • 既存の権限では操作できる範囲が広すぎる・狭すぎる場合に許可範囲を絞ったロールを作成可能
  • 各Editionの理解
    • 4つのGoogle Workspace Editionが存在
      • Business
      • Education
      • Enterprise
      • Essentials
    • 組織の大きさによって使い分ける必要がある

全体的な所感

Google Cloudを利用するエンジニアにとって、Google Workspaceの一員としてGmailやGoogle Calender、Google Driveなどは頻繁に利用されているかもしれませんが、Workspace自身で設定されている内容自体は馴染みの薄いものだと思います。

実際に自分も類似のサービスであるCloud Identityを触ったことがあったため若干の知見はありましたが、70%くらいは初見でした。

ただ、ファイルの共有方法やGmailの設定などGoogle Workspaceを利用したことがある方であれば、一度は見たことがある内容も多いので、そこらへんの記憶を頼りに解いていけるのではないでしょうか。

もし手を動かして勉強したい場合は、Google Cloud内でCloud Identityを利用することでざっくりと触ってみることができます1

勉強方法

どの試験もそうですが、4~5択から正解を選ぶ選択式試験なので模擬試験などで場数をこなすことが大事だと思います。

正解の選択肢を暗記するというよりは、間違った問題に対してドキュメントを読みことが大切です。なぜその選択肢が正解なのかを理解することで他の問題にも応用できるようになっていきます。

まとめ

本記事ではPGWAを受けた際の所感を記載させて頂きました。正直のところ、資格全冠を目指さなかったら受けていなかった試験だと思うので、Google Workspaceについて勉強になりました。特にGoogle VaultやSecurity Sandboxというサービスは存在すら知っておらず、今回の試験で学びになりました。また、Google Workspace向けのドキュメントはGoogle Cloudと比べてめちゃくちゃあっさりとした内容で面食らいました😂

これにてGoogle Cloud認定資格全冠達成です。やったー!


  1. 1.但し、ドメインを購入して自身のGoogle Cloudに組織を追加する必要があるため完全無料ではありません。