▼SoloニットバンドM/S、Soloニット用バッテリーホルダー、SoloTop、Lens Protectorを組み合わせた例
2024年初めから米国で発売開始されたApple Vision Proですが、国内でも販売が開始されたので、早速、当社でも手に入れてみました。
以前、当社ではMicrosoftのHoloLens(2ではない)を検証したこともありましたが、今回のAppleのVision Proはそれらなどの問題点などをよく研究してきたものであると感じました。
主観ですが、HoloLensは光学シースルー方式で、Vision Proはビデオシースルー方式なので、現実の風景の解像度についてはHoloLensには勝らないが、半透明にならずに完全に現実を仮想を合成でき、Meta Quest3よりは鮮明でフレームレートもそれなりに高く、自分の場合は装着したまま外を歩いたり階段を上り下りできるレベルと感じたので重さなどについては別として画質としては実用レベルかと思いました。(被ったまま紙の本などを読むなどはちょっと辛い)
今回は、アプリケーションの利用やプログラミング開発ではなく、物理的な部分にフォーカスしたいと思います。
やはり、スターンドアローン型のHMDである Vision Proはそれなりに重く(500mmペットボトル1本超ぐらいの重さ)、装着時にその重量をうまく分散させることが利用時の快適さを向上させるために重要となります。
ネットで共有されていた既存の情報や、自分で色々検索し、サードパーティから提供されているアクセサリーを色々手に入れ検証してみましたので、それらの使用感などを共有したいと思います。
あくまでも、記載している内容は会社ではなく私の全て主観的な感想となります。また、おおよその金額も記載していますがあくまでも参考額なので、ご了承ください。
Soloニット用バッテリーホルダー
- Soloニットにクリップで取り付ける
- 3Dプリンタで出力されたもの
- 取り付けると頭部前方の本体の重さに対するカウンターウェイトになり前後のバランスが良くなる
- バッテリーのケーブルを巻き取ることができる
- 色味、質感は微妙
- 3,000円弱
Anker モバイルバッテリー Power Bank (10000mAh, 30W)
- Vision Proのバッテリーは動作させながらの交換はできないので、Vision Proのバッテリーに別のモバイルバッテリーを接続することで稼働時間を伸ばすことができる
- 2個用意し、それらを交互に交換・充電することでVision Proの連続稼働を実現させることができる
- 6,000円弱
ケースなど
ユニクロ ラウンドミニショルダーバッグ
- 頑張って詰め込むと、ギリギリジッパーを閉めることも可能
- ジッパーを開けっぱなしにして軽く持ち運ぶのもあり
- 1,500円
Ulanzi カメラ用ラッピングクロス 45cm×45cm
- 他の入れ物に入れる際はさっと使え便利
- 2,000円弱
elago シリコントレー
- デスクに本体を置く場合にはこれを使用すると本体も傷付かないので良い
- 4,000円弱
Apple Vision Pro用デベロッパストラップ
- Macと有線で接続するためには必要。無線接続でも開発したアプリなどをMacから送ったりデバッグなどできるが、VPN接続された環境などだと接続できなかったりするのであったほうが便利
- 5万円超
以下では、ライトシーリングを装着した状態と外した状態それぞれのパターンでまとめています。
なお、ライトシーリングを外した状態での利用はApple非サポートの使用方法となりますが、顔面に接触する部分がなくなるので開放感があり普段使いに適していると感じました。他者に試してもらう際も衛生感が向上するかと思います。
ライトシーリングを装着した状態でのセッティング例
SHINOBU工房 Lens Protector
- 標準で用意して欲しいレベルの小物
- 持ち運び時には必ず使いたい
- 1,000円弱
SoloTop: 上方向にSoloニットを追加するためのアダプター
- 3Dプリンタで出力されたもの
- Apple Vision Pro用デベロッパストラップと組み合わせることができない
- Soloニットを追加で用意する必要がある
- 自分の場合は、上方向にはSサイズのSoloニットを組み合わせるとちょうどよかった
- 2,000円弱
ライトシーリングを外した状態でのセッティング例
SHINOBU工房 ヘッドバンド Band Pro v2.1 with SHINOBU工房 ノーズパッド Nose Pro
- 自分の場合は、ヘッドバンド取り付け部分がVision Proのオーディオストラップの内側になるため、幅が若干狭くなりその部分が痛くなった
- ノーズパッド部分も痛かった
- 2,000円弱+1,280円
ANNAPRO 圧力低減コンフォート ヘッドストラップ
- ヘッドバンドと違い、固定された部品なため安定して、おでこ部分でおさえることができる
- ただ、本体との距離の調整がヘッドストラップ部分につける厚さが異なる数種のクッションでしか調整できないため、ライトシール装着時よりも顔を本体に寄せることができない
- 6,000円弱
INFINITY ONE Air Cover 2.0 with Nylon Tape(検証予定)
- 2よりも本体との距離を縮められそう
- Nylon Tapeによって頭頂部でも重量を分散でき、良さそう
- 外部光の遮断も上と横方向について行われており、良さそう
- 8,000円弱
まとめ
Apple Vision Proを利用する際に必要となったり、より快適になるアクセサリー類を検証した内容をまとめてみました。
現在は、企業向けアプリで利用できるEnterprise APIの検証なども行っているため、次回はそれらについての記事も書きたいと考えています。