はじめに
2025年度新卒入社、製造・エネルギー事業部所属の實藤 陸(さねふじ りく)と申します!
2025年9月17日(水)~2025年9月19日(金)に幕張メッセで開催されたファクトリーイノベーションWeek(秋)に参加してきましたので、当日の様子を共有します!
イベントの概要
ファクトリーイノベーションWeek(秋)は、製造業のトレンドを網羅した一大展として以下の4展を合わせて開催されました。
- スマート工場EXPO
- ロボデックス
- 製造業カーボンニュートラル展
- 製造業人手不足対策 EXPO
総来場者は30,905名にも上る大規模なイベントでした。

会場の様子
会場全体として、特に注目を集めていた展示はAI活用・脱属人化をテーマとした展示でした。AIに関してはセミナーや特設のブースも数多く設置されており、業界全体として関心を集めているテーマであることが再認識できました。
また脱属人化のテーマでは、契約書管理や図面解析といった個別業務をピンポイントで効率化する展示に多くの人が集まっていました。
一方で、人材不足や・ロボデックスをテーマにした展示は比較的閑散としていた印象で、製造業の潮流を肌で感じることができました。
展示内容紹介
本レポートでは、展示内容の一例として株式会社キーエンスのRPAであるRKシリーズについてご紹介します。
このツールは他社製品と比べて導入・利用しやすい脱属人化ツールとして紹介されていました。特徴としては主に以下の3つが挙げられます。
- 手軽さ
- 専門知識が無くても現場担当者が自ら自動化できるフローナビゲーション機能・AIナビ機能
- 伴走サポート
- 「導入したが使われない」を防ぐ無償の活用支援体制
- データの自動整形
- Excelなどのデータフォーマットを自動整形して、シナリオに沿って必要な情報を抽出
上記特徴のように、RKシリーズは現場における使いやすさ・簡単さが重視されています。その他展示でも直感的な操作等をメリットとして挙げている展示が多くあり、そうした製品の需要の高さを感じました。
セミナー聴講内容紹介
次に聴講したGenerativeX株式会社様のセミナーについて紹介します。
内容としては「製造業におけるAIエージェント活用のベストプラクティス」と題しAI活用やDXの推進方法についてのお話を伺うことができました。
特に、製造業においてAI活用が成功する企業と失敗する企業の違いについての解説が印象的でしたので紹介させていただきます。
成功する企業
- 現場主導でPoCから開始 (スモールスタート)
- 段階的にスケールアップし、横展開
- パブリックモデルの採用
- 分析・探索など、AIと相性の良いユースケースから着手
失敗する企業
- トップダウンで一気に大規模導入
- 現場のニーズとの乖離・関与不足
- 独自モデルの開発
- フィードバックサイクルが無く改善が進まない
セミナーを聴講し、部門間でのサイロ化といった製造業で一般的な課題に対して、いきなり大規模に着手するのではなく、全社展開を意識しながらスモールスタートで着実にAI活用やDXを進めることが重要であると学ぶことができました。
感想
今回のイベントでは、各展示やセミナーを通じてDXやAIに強い関心があることや、それらを用いた業務効率化のツールはすでに多数存在しており、今後の製造業にとって必須になっていくといった製造業のトレンドと今後の動きを肌で感じました。
一方で企業の目指すゴールを達成するために、それらの多岐にわたるツールを誰がどのような目的で活用するべきかといった観点での展示やセミナーは少なかった印象です(技術展ということも関係すると思いますが)。
便利なシステムやAIが今後より増えてくる世界の中で、「それらのツールを導入することをゴールとする」のではなく、それらを用いてどんなことを実現したいのかを考え続けることこそが企業にとって重要なのではないかと考えると同時に、自分自身は少しでも製造業界の将来に貢献するための、製造業やIT、経営などあらゆる分野の知識が不十分であると感じました。
おわりに
イベントへの参加を通して、自社業務だけでなく製造業の業務理解も不十分であると痛感しましたが、製造業に関わる方のお話を聞き業界のトレンドや今後の動きを感じ取ることができ、多くのことを考え学ぶ貴重な機会となりました。
今回のイベントで得た学びを今後の業務に活かしていきたいと思います!