はじめに
こんにちは、フューチャーアーキテクト入社3年目の西村です。
いよいよ2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックまで1年を切りましたね。
フューチャーでは2018年から スポーツ団体の事業をITで支援するプロジェクト に取り組んでいます。
同社グループではプロスポーツにおけるITコンサルティングで複数の実績があり、強みとしているテクノロジー分野での技術力や経験を生かして、スポーツの魅力をより広く伝え、競技のファンを増やすための活動を行っていく。
一例としてブラインドサッカーの支援などを行っています。
競技をVR(バーチャル・リアリティー)体験できるイベントを行いました。ブラインドサッカーの選手は視覚が無いため、ボールの転がる音や、味方からの指示、相手選手の声を頼りにプレーしています。こうしたブラインドサッカーの世界を一般人でも気軽に理解できるよう、音を頼りにプレーするシミュレーション形式の体験アプリを開発しました」
このプロジェクトの中で私が関わっている取り組みとして、Oculus Questを使った入院中の子どもたちに向けてパラスポーツのアプリ を作ってるので、今回ご紹介します。
入院中の子どもたちに、スポーツの楽しさを伝えたい
上記の記事にある通り、元パラアイスホッケー日本代表の上原大祐さんと一緒に、入院中の子どもたちに向けたパラスポーツ体験プロジェクトを進めています。
何かしらの事情で歩けなくなった子供たちや、入院中の子供たちに、ITを使ってパラスポーツを体験してもらうことができないかと考えています。スポーツの楽しさを感じてもらい、実際にパラスポーツを志してもらうことだったり、それをモチベーションにリハビリを頑張ってもらったり。
スポーツを通して、何かしらの事情で歩けなくなった子どもたちや入院中の子どもたちを応援したい、という思いで上原さんは活動されています。
そして、我々もその思いに共感し、今回一緒にプロジェクトを推進することになりました。
入院している子どもたちの状況は様々で、入院中の多くの時間をベッドの上で過ごしています。
スポーツを通して応援しようとしても、実際に全身を使った運動をするのは難しい子どもたちばかりです。
そのため、ITで『ベッドの上できるスポーツ』を提供し、ITを使ってスポーツの楽しさを子どもたちに体験してもらいたいと考えています。
『ベッドの上でできるスポーツ』をITで
そのため、ITで『ベッドの上でできるスポーツ』を提供し、ITを使ってスポーツの楽しさを子どもたちに体験してもらいたいと考えています。
具体的に、どんな『ベッドの上でできるスポーツ』をITで提供しようとしているかというと、上原さんが昔選手としてご活躍されていたパラアイスホッケーを体験するVRアプリを作ろうとしています。
パラアイスホッケー(別名アイススレッジホッケー)は、下半身に障害を持つ人がアイスホッケーを行えるよう改良された障がい者スポーツで、スレッジと呼ばれるソリに乗り、両手にスティックを持って氷の上で競技します。
このアイススレッジホッケーを『ベッドの上でできるスポーツ』にするためにはどうしたら良いか考えました。
ちょうどデバイス検討中にOculus Questが発売される情報があり、またOculus Questは
・スタンドアローンでベッド上でもお手軽に利用可能
・両手コントローラーで、スティックを再現するのに最適
だったため、Oculus Questをデバイスとして採用しました。
アイススレッジホッケー体験VR開発プロジェクト始動!
アイススレッジホッケーについて、まさに選手として活躍されていた上原さんから実体験を聞きたい! ということで、
7月にVRアプリの試作品を持って、上原さんとミーティングしました。
実際に体験してもらった感想をもらったり
改めてITを使ってスポーツの楽しさを伝えたい、というお互いの熱い思いを共有しました!
まだまだ試作段階ですが、実際に何作ったか、どんなコード書いたかは、次回実装編にてご紹介します!
さいごに
スポーツの楽しさを感じてもらい、実際にパラスポーツを志してもらうことだったり、それをモチベーションにリハビリを頑張ってもらったり。
ITの力で今まで体験できなかったことがベッドの上でもできるようになると、きっと子どもたちの未来に新たな可能性が広がっていくことに繋がると信じています。
今後は、プロトタイプを持って特別支援学校や病院を巡り、子どもたちに実際に体験をしてもらい、フィードバックをもらう予定です。
VRアプリが完成したら、またご紹介させていただきたいと思います。
- 治療のモチベーションが無いので、目標が欲しい
- 歩いたことが無いので、歩く体験をしてみたい
- ベッドから動けなくても、上原さんの行っている活動に参加してみたい
といった子どもたちの思いを叶えるべく、VRを有効活用できるアイデアを大大大募集しています!
こんな活動に関心があったら、お問い合わせ かTwitterに連絡ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。