フューチャー技術ブログ

背が高いエンジニアが考えるリモートワーク環境

おしゃれな自宅デスク画像 ※写真は実際の私のデスク環境です

こんにちは。TIGの伊藤太斉です。リモートワーク連載の6本目です。

リモートワークになって以来、私も多くの方と同じようにリモートワーク環境を整えてきました。将来の投資と自分に言い聞かせながらかなり投資してしまいましたが、満足した環境ができたのでこの記事で紹介します。

そんな私のリモートワーク環境ですが、「自分の体格に合わせる」という他の方とちょっと違う観点で環境構築してみたので、体格が平均から大きく離れている方は、ぜひこの記事を参考にしていただければと思います。この記事は購入したものの紹介もしますが、デスク設計の上で「何故そうしたか」も書いていきます。

私のプロフィール

はじめに、私の体格やら住んでいる部屋について書いていきます。

  • 身長188cmの痩せ型
  • 10畳1Kのマンション(角部屋なので2面採光)
  • 駅から徒歩15分

自宅で環境を整備できる良さ

会社で自分の環境を整えるとなると、

  • キーボード
  • マウス
  • (モニター)

くらいかなと思いますが、自宅であればそれに加えて、

  • デスク
  • 椅子
  • etc…

と際限なく環境を整えることができます。特に会社だと制約のあるデスクと椅子についてはオフィスでは一般的な体格に合わせて作られているため、人と極端に体格が違うと負荷も大きくなります。体の負荷を軽減するという意味で仕事環境にまつわる全てを好きな物を用意できるというのは自宅ならではだと思います。

リモートワークになるに当たって買ったもの一覧

ここから実際にリモートワークを始めて買ったものを紹介します。まずはじめに一覧です。

  • 27インチ4Kモニター
  • コンデンサーマイク
  • Webカメラ
  • キーボード2種類
  • スタンディングデスク
  • オフィスチェア
  • PCスタンド
  • モニターアーム

書き上げてみたらほぼフルセット買っていたことに気がついてしまいました笑。

モニタ

モニタは27インチの4Kモニターを買いました。会社で4Kモニターを使って以来フルHDに戻れなくなってしまったこと、PCとの接続はThunderbolt1つで、モニターをハブとして使えることからDELLのモニターを買いました。接続するものが多い方にはハブ、もしくはハブ機能を有するモニターをお勧めします。一度に表示できるコードが多い方が効率面から考えても良いです。
お気に入りポイントはケーブル1本でPCとの接続を管理できるところです。プライベート環境もiMacからMacBookに変えてデスク環境を組み直したので、プライベートと仕事をケーブル一つで切り替えできるのはやはり楽です。

コンデンサーマイク

カンファレンス運営で声の出演をすることもあり、その時にマイクを買いました。リモートだとカメラの画質よりも声で印象が決まりやすい(と思う)ので、買っておいて良かったと思っています。近頃はもう少し良いマイクに変えても良い気もしてきました。沼ですね。
現状使っているマイクは品薄な時に買った7000円くらいのUSBタイプのマイクです。

Webカメラ

本来はノートPCのカメラで事足りるので割と悩んだものではありますが、モニターは外部モニター1枚あれば十分なので、PCを閉じて使うために買いました。購入したのはLogicoolのカメラです。
Webカメラを導入したことにもいくつか意図はあり、目線の高さにカメラがあることで、

  • 顔が暗くなりにくい
  • カメラを見て話せる(目を見て話す状態に近づけられる)

といった印象に関わる部分もよりよくすることができます。
また、登壇などよりきれいに写したい場合には、Canonの一眼レフを接続して利用いています。

キーボード2種類

キーボードは気分転換も込めて2種類を行き来して使っています。使っているのは

  • Corne Cherry
  • Realforce for Mac

です。
Realforce(アイキャッチ画像参照)は全然買うつもりがなかったのですが、後述するCorne Cherryで失ったファンクションキーなど、本来キーボードが有しているであろうキーが必要な時もあることに気がついたので買いました。使い心地は言うまでもなく最高です。今では、時々入れ替えながら使ってリフレッシュしています。
最近、比較的キーが揃った分割を買えばいいのではということに気がつきました。
Corne Cherryを買う(作る)経緯については、昔話があります。

前職からErgodoxという分割キーボードを使っていたので、リモートワークになって以来、家でも継続して使っていました。しかし、会社が自由出社になり、これを持ち運ぶとしても身体への負担が大きいことを感じました(あとキースイッチの音が少々うるさい)。そこで小さい分割キーボードが欲しくなったのですが、既製品では希望に沿うものがなかったのでCorne Cherryを作ることにしました。作った時のことは個人ブログに書いてあるのでぜひ読んでみてください。買ったところはみなさん大好きな遊舎工房さんです。ちなみに、大きさ比較をしましたが、差は歴然でした。

分割キーボード

ここで、分割キーボードを使うことと、極端にキーが少ないことについて疑問を感じる方もいると思いますのでそこについての考えを書きます。

分割キーボードを使うこと

分割キーボードを使うことは単に「身体のため」と思って使っています。通常のキーボードだと胸が塞がる姿勢になり、猫背になりやすくなります。結果、肩こりなど不調をきたすことにつながります。特に肩幅も少しあったり、体格が大きい方はこの塞ぎ込みがよりキツくなることもあり、私は早々に分割キーボードに手を出しました。初めは全く慣れなくて作業効率ガタ落ちでしたが、今ではなくてはならない仕事のお供になりました。

キー数が少ないこと

Ergodoxを使っていた時に思っていたのが「1日1回も押さないキー」があることでした。利用しないところに場所を取られているのは非常にもったいないことですし、先述した出社も重なり、キー数を削る決断をしました。本来必要なキーすらも削っているのですが、良かったことは指を伸ばし切らなくても全部のキーを触れることです。そのため、指が疲れにくくなった気がします。また、Ergodoxを使っていた時に感じていた不要なキーについても見事にクリアされ、押さないキーはなくなりました。

スタンディングデスク

これはあまり買うつもりがなかったのですが、座り続けていることのデメリットも叫ばれる中、身体のためと思って買いました。
買ったのはこれも有名なFlexiSpotのE3を買いました。理由としてはFlexiSpotの中で一番高いところまでデスクを上げられるため選びました。午後の眠い時やリフレッシュしたい時にはとても重宝しています。
購入の際に、EJ2という少し安めなデスクも候補にあり、相当悩みました。最大の悩みポイントは昇降範囲で、購入したE3の方がより高く設定できます。ただ、私でも上限まで使うことがなかったため、よっぽどのことがない限りEJ2の方が選択肢としては良いかもしれません(何より値段と重量が上がることがネックです。。)。
FlexiSpotは天板と脚が別売りなのですが、天板も公式から140x70cmの広めのサイズを購入しました。PCを2つおいても余裕が持てるので結果としては良かったです。そして、部屋の中に占めるデスクの圧迫感も増しました。

オフィスチェア

オフィスチェアはずっと憧れていたハーマンミラーのセイルチェアを買いました。良かったところは

  • オシャレ
  • ハーマンミラーの中でも比較的安価
  • 機能が多すぎない

です。給付金がセイルチェアになりましたが、スタイリッシュなデスクの一助になっています。ハーマンミラーのオフィスチェアの設計で多く使われている、背もたれを前傾にする機能は集中したい時に役立っています。毎日使うものなのでお気に入りの家具として気分を上げてくれるものになりました。

モニターアーム

一番こだわりのないところがモニターアームですが、買ってみて納得する良さもありました。

  • 付属のスタンドより高く設定できる
  • デスクにホコリがたまりにくくなった(掃除がしやすい)

良さを上げるとするとこれくらいですが、ちゃんと使い込めば、モニターの位置を変えることも簡単だというところも良さですが、ほとんど使わない機能なのであまり恩恵を享受していません。

モニターの位置をしっかり設定できることは大きなメリットがあると考えています。モニターを覗き込む姿勢は、猫背になったり、ストレートネックの原因になると散々言われていることなので、この辺は元々気をつけいていました。また、効率面を考えても広い画面を使いたいので、モニターは必須です。
モニターの高さは一般的には目線がモニターの上辺に来るようにと言うのがよく言われているため、私もその高さで設定しています。

おまけ:マウス

エンジニアになって初めて買ったのがLogicoolのトラックボールマウスですが、diagrams.netを使うときや、プライベートで写真を編集する時などの細かい作業にはとても向いていました。
加えて、Macの操作をより良くするトラックパッドも入れ替えながら使っています。トラックパッドについては富山さんの記事でも触れているのでぜひ見てください。

完成形

そして、(今のところの)完成形を撮影しました。

おしゃれな自宅デスクの完成形

どこかのプロデューサーさんみたいなデスクになっていますが、好きなものに囲まれながら作り込んだデスクなので、楽しく仕事できています。

最後に

家で環境を作り込める、ということは、好きなものを取り入れることはもちろんですが、自分の身体に合わせて設計できることだと思っているので、並外れて体格の異なる方はぜひ身体を合わせずに、道具を自身に合わせて健康に働けるようにしましょう!

リモートワーク連載に他のリモートワーク環境構築例がありますので、探してもらえると嬉しいです。