フューチャー技術ブログ

技育祭2021に登壇しました

はじめに

SAIG(Strategic AI Group)の塚本です。AIチームにて機械学習のアプローチが適さない問題全般(数理最適や複雑なデータ処理)を担当しています。

2021年3月11日~13日の3日間に渡って開催された技育祭2021に登壇する機会をいただき、発表に際して考えたことをまとめます。登壇映像はこちらに公開されてます。

なお、2020年度の技育祭にも弊社は登壇しております。弊社のビジネス全般に興味がある方はこちらもどうぞ。

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技育祭の特徴について

良い公演のためには、登壇するイベントの特徴を理解しておくことは重要です。技育祭は、IT系の新卒採用をメインとする就活サービスで知られているサポーターズの主催で、ITに興味関心のある学生が刺激をもらうために視聴します。メインイベントとして各枠1時間の公演が用意されており、サポーターズから依頼されて登壇する目玉公演と採用を主目的としたスポンサー企業の代表者による公演とに分かれます。

視聴者は公開されたスケジュールから見たい公演を選ぶのですが、当然著名な方や有名な企業の公演に人気が集中します。ウェビナー形式のため人数制限も無く、さらに並行して勉強会も行われています。どれだけ視聴者に”見たい”と思ってもらえるかが重要だと考えました。

発表内容と狙い

「競プロスキルでビジネス無双~誰もやらないのでエンジニアだけど営業から研究開発まで全部やります~」というタイトルで発表し、就職に対してネガティブな印象を持っている学生達に、少しでも仕事を面白そうだと思ってもらえるよう、私が現在に至るまでの過程を一人称視点で振り返りました。

タイトルは少しでも注目してもらえるよう頭を捻りました。捻り過ぎたかもしれません。公演内容は1時間近く学生の視聴者を惹きつけ続けるため、形式的な説明となりやすい肩書きや会社紹介は省略し、物語形式でなるべく前提知識が少なくても楽しめることを意識しました。私が物語を作る際、毎回映画作りの名著「SAVE THE CATの法則」を読み返して参考にしており、今回も下記の要素が抜けないよう注意しました。

  • 主人公に共感できる(万人が共感しやすい就活時の苦悩から入る)
  • 主人公は自分の意志で行動する(会社や顧客の事情ではない)
  • 感情のジェットコースターを作る(仮初の成功と挫折を入れる)

登壇してみた感触

DAY1 3月11日に実施、最大330名の方に視聴いただいたそうで、これは同時間帯で最多とのことでした。大変ありがたいことです。
自身のエピソードを話すのは初めてだったので、上手く喋れない所が多かったです。それでも公演中のコメントやTwitterでの反応をたくさんいただき視聴者の方々に助けられました。

やはり最初に笑いを取る大切さを改めて実感し、公演後も懇親会で同室になった参加者の方からも「Twitterで気になるワードが流れて来たんですが、一体どんな発表だったんですか?」と興味を持ってもらえたようです。真面目な発表内容でなければ、ちょっとクセのあるワード・印象に残りやすい短いフレーズは、公演中の反応や拡散効果が得られて良いと感じました。

最後に

技育祭は非常に良いイベントだと思います。多様化の時代、キャリアのコンクリート道が整備される頃には、その道の到着点が砂漠化していることも少なくありません。山にうっすらと獣道が形成されるように、今を生きるオトナ達が自身が通ってきた道をつまびらかにし、後進が足跡を辿りやすいよう、これからもこのようなイベントを応援しています。