はじめに
TIG DXユニットの真野です。同僚の長坂さんからの紹介がありJFPUGオープンセミナー2021~DX時代のプロジェクトのあり方~ にて、「DX時代の開発と品質。アジャイルでどう品質を担保するか」というテーマにて登壇しました。
登壇枠は50分(発表45分、質疑応答5分)でして、当日はZoomにてリモートから発表させていただきました。おおよそ200名ほどの皆様の前で話させていただけて本当に貴重な機会をいただけたなと感じています。ユーザーグループ及び参加者の皆さまに感謝をしております。
JFPUGとは
JFPUGの紹介ページから引用します。
JFPUGとはJapan Function Point User Group(日本ファンクションユーザ会)の略で、ファンクションポイント法に関して、IFPUG法の日本国内における理解と普及、その利用法の検討及びソフトウェア計測の検討を主な目的とし、これを通して会員相互の情報交換と親睦を図る ことを目的としているユーザ会です。
IFPUG法についても補足します。
IFPUGとは主に以下の特徴を持つ見積もり方法です。
- アプリケーションプログラムの大きさに相当する量を、プログラムの入出力とデータの集合によって表す方法のこと
- ISOではFunctional Size Measurementとも呼ばれています。日本ではFP法と略すことも多いと思います
興味が有る方は、SEC BOOKS:ソフトウェア開発見積りガイドブック:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 にあるPDFの p81(PDF上の物理ページはp51)に説明があります。
オープンセミナー「DX時代のプロジェクトのあり方」の趣旨
「DX時代のプロジェクトのあり方」と題し、ユーザー視点、開発担当視点、運用担当視点の3視点から、DX時代のプロジェクトのあり方を考えていきます。デジタル変革がプロジェクトのあり方にどのような影響をもたらすのかを、あらためて考える絶好の機会として企画されました。
私はこのうちの、開発担当視点として登壇させていただきました。実際に開発していますし、すこしテックリード/EMのようなロールも増えてきたのでちょうどよい塩梅だったと思っています。同僚の長坂さんからは Future Tech Night #13「アジャイルと品質保証を考える勉強会」 | フューチャー技術ブログ で登壇した内容をアップデートして登壇したら? というお声がけでしたのでアジャイル開発中心に話しました。
登壇資料
頂いた質問
お二人の方から質問をいただけました。反応をいただけて嬉しいです
- アジャイルの場合の契約はどうするのか?
- 請負、準委任のどちらか? という意図可と思いました。DX案件でアジャイルだと準委任が適切かなと回答しました
- 見積もり方法についてのコツがあるか
- プランニングポーカー(ある意味で2点見積りの一種)というアジャイルの見積もり方法を共有しました
- もう少しFP法と絡めた回答をご期待されていそうな気がしますが、、こちらは私も手探りなところがあります
- あまり見積もりをしっかりしようとすると、見積もり詳細設計バックログを作りたくなるので痛し痒し
おわりに
普段はconnpassで募集されているようなGo言語などのコミュニティベースの勉強会に参加することが多いですが、こういった少しソフトウェア工学よりの勉強会への参加は久しぶりで、他の登壇者の方の発表も含めて刺激をもらいました。
FP法のような科学的手法もうまく組み合わせて、自分自身の開発手法もアップデートしたいと思います。例えばプランニングポーカーで算出したベロシティと、FP法で算出した値を比較し、相関についてや見積もりについての妥当性があるかなどは実験しても面白いなと感じています。
関係者みなさま、ありがとうございました!