フューチャー技術ブログ

認定スクラムマスターの資格を取得しました

2/3, 2/4に永和システムさんのAgile Studio主催の認定スクラムマスタ研修を受けてきて、認定スクラムマスタの資格を取得しました。

AgileStudioロゴ.png

https://www.agile-studio.jp/scrum-training

日本で提供されているスクラムマスタの資格にはScrum Alliance版のCSM®(Certified Scrum Master)とScrum Inc版のLSM(Licensed Scrum Master)があります。Agile Studioの認定は後者のScrum Inc版となります。どちらかというと前者の方が長く開催されているので、こちらの認定を取っている人が多いと思います。Scrum Inc版も、Agile Studioさんの方もまだ開始されてから日も浅く、これからどんどん開催されていくと思いますので、どんな研修だったのか、というのを参考のためにブログに書いておこうと思います。

僕自身は、2003年に出した日本最初のアジャイルソフトウェア開発スクラムという本の翻訳に参加していたり、Scrumへの関わりは20年近くになりますし、Scrumを採用した案件などもいくつか経験したりしていて、だいたいはわかっているという状態ではありますが、アジャイルで内製開発したい! というお客さんが今後増えていくということも想定して、きちんとした認定資格を持って手札を増やしておきたいな、ということで受講しました。

そもそも、認定を取ろうと思ったのは、昔からの知人のあまのりょーさんの書き込みを見て興味を持ったのが最初のきっかけでしたし、日本で最初のアジャイルコミュニティであるXP-jp(メーリングリスト)を作った平鍋さんが社長をされていて、アジャイル系のイベントなども開催していた日本のアジャイルの歴史書が作られるとしたら確実に名前が乗るであろう永和システムマネジメントさんの研修ならよかろう、と思ってこちらを選びました。

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研修の内容

研修は2日(4Hx4)で、講義ありワークあり、という感じです。Zoomのオンライン開催に合わせた感じで構成されており、ワークだけでなく、休憩時間もブレークアウトルームに分かれて休憩になるので、気軽にトレーナーに質問できる体制になっていました。オンラインだと大人数の部屋だと会話するのもチャットするのも大変ですからね。

Scrum Masterの研修なので、基本的には無料で公開されているScrum Guideの内容(概要のみが書かれている)をもっと細かく説明したり、実践するための技法を紹介したり、といった感じでした。僕は最初の本が出た当時のScrumは知っていましたが、そこからのアップデートの話もありました。

基本的にScrum Incの教材をもとに進んでいくのですが、さすがは永和さんという感じで、オリジナルコンテンツも随所に挟まれており、今までのアジャイルの案件の中でよく課題になった内容が盛り込まれています。資料のページ数的には説明のあった範囲(ワークショップ部分を抜いて)の15%ぐらい? 平鍋さんによるScrumが作られるまでの歴史やその後のアップデートの講義もあります。

また、今時の状況などを踏まえ、完全リモートでScrumを行なったときの情報管理(オンラインホワイトボード)やら、いろいろチャレンジしたこと、現在うまく回っている仕組みなどの紹介もありました。

あと、解説はなかったのですが、興味のあったScrum@Scaleの話も資料の末尾におまけでついていて、休憩時間中や懇親会でいろいろお話しが聞けたのもよかったです。Scrum IncでScrum@Scaleのセミナーあるようなので気になっています。

研修後の試験

4択の30問の試験を受けて一定の成績を越えると合格です。講義資料をざっと眺めて、スクラムガイドをもう一度見直しつつ受けたら合格できました。講義の内容そのままではなく、ちょっと捻ったような内容もあったように思います。

Scrum Incの試験結果はLinkedInに投稿するボタンがあるのですが、ここに投稿すると、スクラムの産みの親のジェフ・サザーランドがいいねしてくれます。

LinkedInのいいね

まとめ

そんな感じで、自分で実践したときの悩みも相談しつつ、新しい知識にアップデートしたり、リモートワークでの活用方法など、幅広く学べました。じっくり学習するのは久しぶりでしたが、楽しめました。講師の皆様、一緒に受けた皆さん、どうもありがとうございました。

今後、同僚の千葉さんが、今度Scrum Alliance版のCertified Scurm Master®を受けるそうなので、お互いに比較してみたいな、という気持ちもあります。まあ研修内容を公開するのは難しそうなので社内勉強会的にやって、当たり障りのない範囲でブログに書くとかですかね?