フューチャー技術ブログ

アーキテクト教育をボトムアップで考えるLunchセッション会

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はじめに

TIG真野です。2024年6月5日に行われたアーキテクト教育をボトムアップで考えるLunchセッション会 の開催レポートです。

ハッシュタグは #future_tech_talkでした。

資料

まずフューチャーでアーキテクトとして活躍している3名から、アーキテクト教育で重要だと思うことを話してもらいました。

①武田さん資料

未知の未知を既知の未知へ / Unknown unknowns to Known unknowns

「アーキテクトは自然に大量発生しない」、「未知の未知はプッシュ型が有効→ワークショップ」という話は、そのとおりだなと感じました。

②宮崎さん資料

失敗を受け入れる/accept failure

成長の「特異点を作る」というワードがとにかくかっこいいのと、登壇者や参加者の皆さまも思い当たる節がある発表だったと思います。

③椎名さん資料

非techスキルどう伸ばす? / non_tech_skill_progress

組織全体、システム全体からどのような立ち位置にいるか知っておくと、もしかすると自領域でがんばり過ぎず対処ができるかもしれない。そういったバランスをとる視座がアーキテクトには必要といった話をされていました。耳が痛かったです。

フリーディスカッション

僭越ながら私がファシリテートしました。実は事前にこういうことを質問しますよってリストがあったのですが、前半の発表を聞いてテンションが上がったので、準備を無視してアドリブでした。突然の内容に登壇者が良い感じに回答していて流石だなと思いました。

  1. みなさんの経験上、アーキテクトとしての成長の特異点があれば教えて下さい
  2. アーキテクト育成ワークショップで、例えば炎上案件を模したとか、巨大なECサイトのセールでトラフィックが集中するといった極端なケーススタディなど、どういったお題が有効なのか、イメージはありますか?
  3. いちメンバーとして、アーキテクトという肩書なしで、アーキテクトを目指すためにやった方が良いことはありますか?
  4. こういう人が、アーキテクトとして成長し、活躍できそうだと感じる、資質があれば教えて下さい
  5. ジュニア~中堅の開発者/エンジニアに向けて、アーキテクチャ設計のここが楽しいとか、やりがいポイントについて教えて下さい

アーキテクトとして大成するには(?)、コンフォートゾーンに甘えすぎず、ストレッチするような環境に身をおいたり、OSSや世の中の動きなど広い視点を持つべきなど、納得感ある話が多かったかなと思います。例えば、今開発しているフレームワークやツールなどのブラックボックスをそのままにしないといった性質が重要!という部分には、最近ブラックボックスだけど動くから良いよで済ましていることが多いので(ChatGPTなどの生成AI全般)、中身についてキャッチアップしようと思いました。

リアクション

Xでの反応をいくつか紹介します。

渋川さんも反応していますが、テンプレートメソッドパターンは、提供する側としては良いんですが、だれかの作ったテンプレート上で開発するのは、私も感情的に苦手だなって同意しました。

さいごに

自社開催の勉強会が1年半ぶりでしたが、開催時間をランチ帯(12:00-13:00)としたこと、最後にQ&A+フリーディスカッションという形式に変えてみるなど、運営的なチャレンジもありました。完全に内部の話ですが、最初にconnpassページを詳細に書いて、その企画に適したメンバーを探してオファーを出すという流れで開催したのですが、自分なりにしっくり来ました。

とはいえ、久々の開催だったためか運営がこなれてない面もあり、Zoomのフィードバック機能が無効になっていたなどの声をいただきました。改善していきます。

課題としてはアンケート回答率が低い(参加者からすると10%未満?)があり、アンケート項目の見直しや、URLなどをチャット欄に流すなど工夫をしたいと思います。数が少ないと継続すら怪しくなりますね..。困った。

アンケート回答いただいた方はありがとうございます。登壇者や運営に対してフィードバックと励みになります。

引き続き、ランチオンで年に2,3回ほど開催したいと思いますので、よければconnpassフォローをよろしくお願いします。

https://future.connpass.com/