フューチャー技術ブログ

Umeda.go 2020 Winterに3名で登壇しました

はじめに

こんにちは。TIG DXユニット 1の渋川、辻、真野です。先日開催された Umeda.go 2020 Winter に当社から3名が登壇しました。

登壇特典で特製ステッカーを1枚ずつもらえました。みんな嬉しすぎてスマホに貼っています。

当日はホワイトボードにGopherくんがライブ的に描かれ、神絵師っているんだって思いました。てっきりデザイナーさんかと思いましたが、職種としてはまさかのプログラマーということを後で知りました。げに恐ろしき才能..!! と戦慄しました。

そして「あんまり持ち上げすぎると、本人が次から緊張しちゃうかもだから期待値を上げすぎないようにね笑」って運営の方がさらっと言って、むちゃくちゃ良い雰囲気だなって思いました。

震えるほど可愛い。

Goならわかるラッパーコマンド作成で学ぶシステムプログラミング

澁川です。今回は、基調公演枠をいただきましたので、久々に長めの発表をさせていただきました。書籍でもプロセスの起動のセクションはありましたが、Goのスキルを学ぶ題材として優れていると思いますので、書籍の内容をアップデートするには、という感じで構成しました。

僕も元栃木県民として、地方の勉強会と東京の勉強会の違いは少し感じていました。おそらく普段からGoを書いている人だけがズバッと集まることはなくて、各種勉強会でメンバーはかなりオーバーラップしていて、さまざまなバックグラウンドの人がふわっと集まることが多い印象でした。そのため、使っている人向けの細かいネタよりは、これから導入するには、という人にも配慮して間口を普段よりも広く、ということを意識しました。また、Goの実装のテクニックだけではなく「Goらしさ」を言葉にして、普段Goを使っていない人にも、なにか持ち帰ってもらえればという内容にしました。

権限が必要です と出る方は、会社のGSuite設定の可能性があります。私用のモバイルなどで確認ください

実際、仕事で書かれている人以外にも、趣味で書いているという人も多いし、普段使いの言語が違う人が多くて、質疑応答の内容も東京都はだいぶ違って楽しかったです。

LT: ワークフローエンジンをGoで作る

辻です。シンプルで扱いやすいワークフローエンジンを Go で作りたい、と思って年末年始の休みに実装したネタで LT させていただきました。

ワークフローエンジンは複数処理を並列に扱うことが多いです。 Go だと Goroutine のスレッドプールを作って、Goroutine が独立して並列に処理するような実装が書きやすく、Go の良さをあらためて体感できました。

ワークフローエンジンは OSS としてたくさんのプロダクトが公開されていますが、汎用的かつ柔軟に構成できる一方で設定が複雑になりがちです。ロジックも Go で実装できて、実行順序もマスタで管理できるように実装しました。
趣味として始めた PoC の実装ですが、業務で使えるようなプロダクトに仕上げていきたいなと思っています。

LT: Goで工場を制御する要であるPLCにアクセスする

真野です。業務活用しているコードをOSSとして公開したので、そのネタでLTをさせていただきました。

このPLCとの付き合いはここ2,3年くらいあり、色々ナレッジが溜まっているところです。当初は各種用語に慣れず、というかマニュアルがたくさんありどれを読むべきかも分からず四苦八苦しましたが、考え方にも慣れやりたいことがスムーズに実現できるようになりました。

今後は例えば100msとか10msとかPLC側に負荷をなるべくかけない想定で、もっと高頻度にレジスタ値をミラーリングする手法を研究したり、対応するMCプロトコルのコマンドを増やしたいと思います。

一方でMCプロトコル以外にもModbus, OPC-UAなどのプロトコルも有名です。こちらもあまり世に出ていない情報なので、どうにか実装したいと思います(対応している機種を調達する必要があるのでまずはそこからですが)

Umeda.go楽しかった話

Umeda.go、良いですね。登壇内用が初級者~中級~上級まで様々あり、やっている内容も特徴的で面白かったです。Gopher歴1日目の方にもみんな優しく接していたので本当に良いコミュニティでした。

今回の発表内容はIoTとか組み込み領域の話が多く、さすが関西! 製造業強いから? って思いましたが、タマタマだったそうです。Webフロントエンド、Webバックエンド、CLIツール、組み込み、など多くの内容に触れられるのはGoならではで良いですね。

また、懇親会という名前で全員で議論のセッションがありましたが、これはとても良かったです。どうしても大人数の勉強会だと、参加して話を聞いておしまい、ということも多いのですが、全員がスピーカーというか、普段思っていることを出し合い、意見を交換するという「ミートアップしているぞ」という体感が得られました。これは東京で今後開催するイベントにも取り入れたい内容でした。


  1. 1.Technology Innovation Groupの略で、フューチャーの中でも特にIT技術に特化した部隊です。その中でもDXチームは特にデジタルトランスフォーメーションに関わる仕事を推進していくチームです。 ↩