フューチャー技術ブログ

Go1.14のRelease Partyに登壇しました🎉

はじめに

こんにちは。TIG の辻です。先日開催された Go 1.14 Release Party に TIG DX ユニットから渋川、辻が登壇しました。今回の Release Party は COVID-19 により初のオンラインでの開催になりました。見逃した方は YouTube にアップロードされている動画を見てみてください!

Go 1.14 のリリースノートは以下です。

発表1: hash/maphash コードリーディング

辻さんのコメントにもある、社内のコードリーディングで紹介したGo 1.14で追加されたhash/maphashパッケージについて紹介しました。今回追加された唯一の新パッケージではあるものの、Hashインタフェースを使った使い方もすでにあるものですし、機能もGo内部で文字列やバイト列をハッシュのキーに使うときに使われていたアルゴリズムを公開したものなので、特に真新しさはありません。なので、よくある新パッケージの機能紹介というよりも、コードを読んでいて面白いと思ったところを紹介する、という発表にしました。


⏩hash/maphashコードリーディング
https://qiita.com/shibukawa/items/d483889731c34d3e5faa



もろもろ仕事の締め切りが忙しかったとかもあって、Qiitaのスライドでさっとまとめて資料を作りました。流れとしては、まずテストコードを見てAPIや使われ方を見て、その後内部実装を見ていく、という手順で説明しました。

発表2: context の話

辻からは Go1.14 の context についてお話しました。リリースノートには記載されていないのですが、Go1.14 の context パッケージは内部的な挙動が改善されています。

裏話なのですが、たまたま Go1.14 の context に関する興味深いツイートを見かけ、調べた内容を Qiita のGo1.14のcontextは何が変わるのか という記事にしたところ、Release Party の運営チームから登壇依頼をいただきました。ありがとうございます!!(Go に限らず)技術的な改善や拡張があったときに、そもそもの問題の前提や背景を理解し、改善方針の議論を確認することで、新しい技術をより深く理解できると考えています。

質疑応答

オンライン上の開催もあって、質疑応答はTwitter上で気になることをツイートし、それに答えていく形式で行われました。辻への質問は Context は社内の Go のコードリーディング会でとりあげていたのもあり、コードリーディング会の取り組みに関する質問をいただきました。オンライン上でも回答したのですが、補足として Goの標準ライブラリのコードリーディングのすすめ という記事も書きました。合わせて見てみてください。