はじめに
技術ブログ運営の真野です。年があけましたが、2020年に引き続き2021年の技術ブログの振り返りをお届けしたいと思います。
キーメトリクスについて
この技術ブログ運営の指標としてPVやSNSでのリアクション数などは追っていません。理由は次です。
- PVを真面目にあげようとすると、タイトル釣りやエッセー的な内容を増やしたくなり、趣旨であるフューチャーのITコンサルティング業務を通して得た知見を共有するという趣旨が薄まる恐れがある
- PVが少なくても、特定の領域を追っている人に刺さる記事は重要であると認識していること
- 一般ウケしない記事を書いてしまっても次回作以降で、バズる記事を書いてくれる人もいる。あまりそこに囚われないようにしたい
- 運営上、PVやSNSでのリアクションを追わないけど、バズった場合はチームで礼賛すれば良い
そのため、このブログで気にしているのは以下です。
- 記事の投稿数/月
- 寄稿者のユニークユーザ(UU)数/年
- 連載企画の本数および、それぞれの参加人数
投稿数がある程度活発であれば、IT技術組織的な活動がある一面ではヘルシーに行われていると思うからです。さらに寄稿者UUですが、寄稿者が増えれば増えるほど様々な観点の記事が増えるためユニークな媒体になると考えており、広く当社の技術的な成果を伝えられるのでは? と考えています。連載企画も発信内容の偏りを意思入れで散らすことや、単発だと出てこないようなテーマを拾い上げるキッカケにしたいため、企画本数やそこに参加しているメンバーの数にはこだわっていきたいと思っていました。
年間目標はなんとなく300本にしました。実績は281本で届きませんでしたが、2020年から1.5倍になっており大健闘かとおもっています。
year | objectives | results |
---|---|---|
2021 | 300 | 281 |
2020 | 48 | 190 |
2019 | 24 | 75 |
月別で見てもコンスタントに公開できており、2022年もこのペースを守りたいと思っています。
寄稿者UU数ですが、2021年は105名。これもかなりがんばれたと思います。フューチャーは1000名を超えるITコンサルタントが所属しているため、このうち1割程度が関わったということでしょうか。2022年は130名を目指したいと思います。
連載企画は技術ブログの2021年の連載予定を発表しますにある通り、14本開催できました。CNCFは惜しくも開催できませんでした。2022年は月1ペースでの開催を行う予定。スポットで2,3本増やしていく予定です。今の運営的には月2開催だとかなり厳しいので、月1程度がサステナブルです。
なお、繰り返しですがSNSなどで盛り上がった記事についてはできる限り社内で褒め合えるようにシェアしています。
PV数
PVを追っていないと言いながらも共有です。上がると嬉しいですね。6月はスパイクして32万PV/月を声、2021年下期は12~14万PV/月でした。2020年と比較すると、記事のストック効果もあり1~2割成長しているのかな? と思っています。
6月スパイクの要員は どうしてHTML5が廃止されたのか の記事がバズったからです。素晴らしい吸引力。
ベストブロガーオブザイヤー
年1ペースで、技術ブログからは3名、発信力があった方を讃えています。ギフト券をプレゼントもしているようです。
2020年に引き続き、澁川さんが素晴らしい貢献をしてくれています。社外にもファンが多数いらっしゃるということも理解できるほど、良記事を大量にアウトプットされていて尊敬します。これについては別の記事で紹介しています。
人気の記事分析
PVで見る人気の記事や、2020年いちばん寄稿してくれた人は? といった調査を2020年は行いましたが、これはブログの機能として実装したので、だれでも簡単に見ることができるようになりましたので、今年はスキップします。
記事・寄稿者を増やす取り組み
ブログ連載自体に、地道に改善を続けています。
1. Bar Techblogの開催
社内向けで技術ブログの運営についての意見吸い上げや、寄稿に悩んでいる人の相談室を2回開催しました。ブログ機能についても色々フィードバックをもらい、機能上はかなり強化できたので、ユーザーの声を聞く大事さを学びました。
このかっこいい画像はもうひとりの技術ブログ運営の伊藤太斉が作ってくれて、企画もぜんぶやってくれました。
2. ブログ機能のアップグレード
記事数がここ2年で3倍以上になっているため、記事を探しやすくする工夫や、回遊率を上げるための施策をかなり増やしました。
- 記事検索ボックスの追加
- Google AnalyticsのPVから、人気の記事を週・月・年別に追加
- 各記事に対して、タグ情報から関連する記事を表示
- ブログ内で被リンクされている記事を表示
- 著者による記事の絞り込み
- 著者ページに投稿頻度のグラフなどメトリクス表示
- 著者一覧に投稿数のランキングを表示
- 最近投稿された記事に NEW ラベルを表示
- トップページの表示件数を10→25に変更
- 記事のサイドバーに目次(toc)を表示
他にも様々な対応(CSS調整、アクセシビリティ、数式表示の最適化、記事のタグ付け改善)などを継続的に行っています。
Lighthouseによる検査も定期的にチェックしています(ユーザー補助がちょっと下がっていることにこの記事を書いていて気が付きました)。
最適化の余地はまだまだ多分に残っていますが、ある程度快適に参照できるようにはなっているのではないでしょうか。
3. Future Tech Night(勉強会)との連動
connpassのフューチャーページ で募集している勉強会との連動を強化しました。できる限り毎回、登壇者レポートを記載してもらうようにしています。勉強会を開催して終わりではなく、登壇資料・登壇レポートの添付で、資料の添付も2021年だけで40ほど増えました。引き続きよりオープンな運営を目指したいと思います。次は動画撮影しYouTubeでの公開も目指しています。
4. 連載のインデックス記事
ブログ連載のインデックス記事を丁寧に作成するようにしました。インデックスをまとめたインデックス記事もあります。本数ベースでいくと水増しですが、こういった丁寧な運用をすると、リンクのシェアなども行いやすくなるので、記事数が増えてきて初見の人からすると記事を相対的に見つけにくくなっていることを踏まえ、おまとめページもできる限り同期をとってメンテナンスしていきます。
2022年に向けて
数を追ってもということはあるのですが、ブログ本数300本、著者UU数130人を目指したいと思っております。社員のみなさまの協力を、、なにとぞお願いします🙏
7/18にテックカンファレンスを開催したいと思っており、こちらも技術ブログ側にレポートや動画を載せていきたいです。
技術ブログでの発信を通して、このブログを見てくださる皆まさに少しでもお役に立ちたいと思っています。
まとめ
2021年は順調に運営できた。ブログ自体の機能も強化し改善サイクルを回せた。
2022年も地道な改善を回し続けることと、カンファレンス開催とコラボレーションしていきます。