フューチャー技術ブログ

Future Tech Night #19「新聞業界を変革するクラウドサービス「GlyphFeeds」を支えるAWSサービス」

はじめに

こんにちは! 2020年7月入社の原と、2021年4月入社の岡田です。

2022年1月28日にFuture Tech Night #19 AWS CodePipelineと新聞向けCMS構築事例を開催しました。
こちらの勉強会で「新聞業界を変革するクラウドサービス「GlyphFeeds」を支えるAWSサービス」というテーマで発表させていただきました。

GlyphFeedsとは、フューチャーが独自開発したメディア業界向けのクラウドサービスです。新聞メディアCMS(基幹システム)をAWSフルクラウド&Webアーキテクチャで実現しています。
フューチャー技術ブログにてGlyphFeeds連載もしていますので、ぜひご覧ください。

発表の概要

はじめに、「GlyphFeeds」のサービス紹介をさせていただきました。
そしてGlyphFeedsのAWSサービスについて、大きくわけて2つピックアップして発表しました。

(1)「DynamoDB」「OpenSearch」を利用したコンテンツ管理システム
新聞社のデータの特性に触れながら、採用したAWSサービスの紹介をしました。
DynamoDBでは現在GlyphFeedsで利用しているテーブルの紹介や履歴を保持するテーブルを用いた将来の展望もお話しました。

(2) 「CloudFront」と「S3」を組み合わせた動画ストリーミング配信の実現
GlyphFeedsに溜まったコンテンツを活用する新規サービスのうち、動画ストリーミング配信の実現について紹介しました。
動画ストリーミング配信構成の話のなかでは、動画変換役を担うMediaConvertについても解説しました。

Q&A

Q1. GlyphFeedsというCMSは他とは何が違って採用されたのでしょうか?

A1. まずは、クラウドであることだと考えています。
従来新聞社はオンプレ環境のクラサバ構成で作られており、専用端末が置いてある場所に行かなければ業務が出来ないというところがネックでした。一方で、GlyphFeedsはクラウド+Web技術の活用により、例えば自宅からでも編集業務ができるというところがポイントです。
また、検索性の高さも挙げられます。
新聞社のデータは色々な種類のデータが混在しており、その中からデータを検索するという作業が多いです。例えば数年に渡るような裁判に対して、事実関係を確認するためにかなり昔の記事を探したいケースがあります。
他のCMSでは検索に時間がかかったり検索タイムアウトが発生するということがある一方で、GlyphFeedsではOpenSearchを駆使することでデータ量に依存せず高速な検索が可能です。

Q2. DynamoDBとOpenSearchへのアクセスをデータストアサーバーに一本化していることの理由は何でしょうか?

A2. この2つのサービスでデータの同期を取る必要があったり複数テーブルに書き込みをするため、データ整合担保が必要となります。
そのため、フロント側の各機能がそれぞれDynamoDBやOpenSearchのPureAPIを呼び出すよりも、コンポーネント化したサービスとして一本化する方がスマートなつくりとなるためです。

Q3. 動画ストリーミング配信構成について
S3に動画が置かれたことを契機にLambdaを実行して動くMediaConvertの設定は、AWSマネジメントコンソールで簡単にできますか? また、設定まわりでハマったところはありますか?

A3. 設定自体はマネジメントコンソールで可能です。
(発表ではお伝えできなかったですが)実際には、MediaConvertを呼び出すLambdaの実行のなかで、必要なパラメータを詰めてMediaConvertのCreateJobを実行しています! 当初はMediaConvertの動画分割(セグメントの長さ)の設定違いで、ストリーミングになっていないことがありました。

Q4.Elastic SearchからOpenSearchに名称が変わった際に、何か苦労はありましたか?

A4. 特にないです。
気付いたら変わっていて、何も影響がなかったので良かったです(笑)

感想

はじめての勉強会登壇で、ドキドキしながらの発表でした!
GlyphFeedsのアーキテクチャ、AWSについてどのように発表に落とし込んで伝えるか悩みましたが、自分自身がよりGlyphFeedsについて学べた勉強会になりました。
このイベントをきっかけに、他のAWSサービスについても学び続けていきたいと思います(岡田)

私も初めての勉強会への登壇でした! 想像していたよりもゆるい雰囲気で、かなりやりやすかったです。
新聞社のこともGlyphFeedsのことも知らない社外の方に、短い時間で興味を持ってもらえるよう内容とするところが難しいポイントでした。
また、AWSサービスやGlyphFeedsへの自分自身の理解も深まる良い機会となりました。もっと勉強して強くなるので、その時またお手合わせ願います!(原)

改めて当発表をご視聴いただいた方、そしてここまで当記事を読んでくださった方
ありがとうございました。

次のイベントに関する情報は、フューチャーのconnpassで確認できます。ぜひご参加ください!