技育祭2026秋で「“優秀な誰か”の下位互換にならないために」というタイトルで発表してきました

登壇レポート キャリア 技育祭
目次

Future Value Group(FVG)&CodeCamp兼務出向中の永井です。

2026/10/10開催された「技育祭2026秋 Day1」(オンライン開催)に登壇しました。タイトルは「“優秀な誰か”の下位互換にならないために ※ただし”誰か”にはAIを含む」です。

ちょっと挑発的なタイトルでしたが、その結果なのか多くの方にご覧いただけたようです。

Zoom上で多くの質問をいただきましたが、時間の都合上一部しか回答できなかったので、この記事にて答えていきます。

発表したこと

キャリアは会社や環境によって変わるので、普遍的な正解は話せません。自分自身の社会人経験での失敗談も含めて、フューチャーで働く自分の実体験をもとに話しました。

今回は人材・エンジニアの「コモディティ化」の問題意識から開始しました。

単一の物差しで勝負すると、自分より優秀な誰かがいるだけで下位互換になる。そしてその「優秀な誰か」に今はAIも入ってくる。そのために、自分にしかできない、模倣されない価値をどう作っていくかをテーマにお話しています。自分自身の経験を掛け合わせて「この人に頼む理由」を作る話です。

自分の経験とともに、経営学の「VRIO分析」でキャリアの強みを整理しています(一応コンサルタント・中小企業診断士なので)。

学生のみなさんには、「あなたの人生は誰にも模倣できない」をキーワードに、これまでの経験を価値へと編集することをメッセージとしました。これまでの経験も、後から意外な形でつながるかもしれません。

聴いてくださった方の感想

ハッシュタグ「#技育祭 #ホールB」で、感想をいただきました。ありがとうございます!

当日お答えできなかった質問

下記の表に当日Zoomでいただいた質問を回答していきます。質問はZoomでのコメント記載ママとなります。

質問 回答
どうやって人と会う場を作ればいいですか まずは勉強会など既存の場にでていくのがいいんじゃないでしょうか。
まさに技育プロジェクトとかの現地イベントいいと思います。
今学生時代に戻ったらどういうキャリアプランを立てますか あまり、学生時代の在り方に後悔している部分はなく、ディベート漬けの毎日を再現するんじゃないかなと。
自分の興味に従って「これだけは続ける」という1本だけは決めていて手札どうしのつながりは、後から意味づければ十分なんじゃないかなと思います。
人とあまり関わりたくない性分なのですが
どう変えればいいですか?
無理に性格を変える必要はないと思います。変えるべきなのは「関わり方」のほうです。
大人数の雑談が苦手でも、コードや文章などの成果物を通じた関わりや、テーマが決まった少人数の場なら負担が少なくなります。
自分に合う関わり方を選び、その中で少しずつ接点を増やしていけば十分です。ネット上でのコミュニケーションでもいいですし。
もし積極的に懇親会などで話しかけられない、みたいな話であれば、登壇しちゃえばいいと思います。
あっちから登壇内容質問してくれますし、その内容は事前に登壇のために準備した内容なので答えやすいです。
模倣されにくい価値を作るためには、
異なる分野のスキルや資格を複数取得するというのは最適な選択ですか?
有効な手段の一つですが、「数を集めること」が目的になると、ひとつひとつが薄くなります。(自戒を込めて。資格って取ると楽しくなっちゃうので、他のも取ろうってなっちゃうんですよね)
まず軸になる1本を持ち、そこに別の分野を掛け合わせると、自分にしか出せない価値になります。
資格は、その掛け合わせを説明しやすくするラベルみたいなイメージです。
手札を増やそうにも、仕事につかえそうという考えで手札を増やしに行くと、
ありきたりなスキルしかつかない気がします。
使えると思っていないことが思わぬ形でつながる時があると思うので、
どういう意思決定をもっていろんなことに挑戦したのでしょうか?
まさにその通りで、「仕事に使えそうか」で選んだことは少ないです。基準は「面白そうか」「自分の心が動くか」でした。
つながりは、やっている最中ではなく後から見えてきて、後から意味づけしてきた、というのが実感です。
なにか1本を決めてやるのが大変そう
どう選ぶのがいいでしょうか?
最初から「正解の1本」を選ぶ必要はなく、今すでに続けていることや、苦にならずに続けられることから選べばと思います。
まず期間を決めてやり切ってみて、合わなければ変えて構わないと思います。
フューチャーは研究開発系のPJもあると聞きましたが、
その場合でもグランドデザインから経営まで行き来するのでしょうか?
研究開発のPJ経験がないので、他部門を外からみた観点でお答えします。
自分の観測範囲ですが社内の研究開発というと
①大学や研究機関との共同研究、
②将来の顧客へのプロダクト開発(既存プロジェクトのノウハウの集約や他業界へのスピンオフも含む)、
③社内外で利用する共通プロダクトやフレームワークやツール、OSSの開発
となります。
②、③は(想定の)ユーザー企業やユーザーの要件や業務を理解することはとても大切ですし、経営視点からも「課題」が解決できるものを作る必要があります。
①研究だと「経営」視点は少ないかもしれませんが、その研究の目指しているモノによっては経営的視点がはいることもあるんじゃないかと。
自分は突き抜けるタイプだと思っていますがどうやって行けばいいですか こういうタイプと自覚している場合はすでにもう戦う軸が見えているはずです。それを徹底的に伸ばせばいいだけで、迷うことはないかと。
そのうえで、伸ばした成果を外に出しつづける(発表・OSS・ブログなど)と、「〇〇といえばこの人」と認識されるようになります。
ただ、厳しい言い方になりますが、本当に突き抜けられる人は、どうやって行けばいいか悩むことなくすでにその軸を磨き続けているんじゃないかなと。
どういうスキル、技術を持っていると長い目線で見ても、
AIと同じものさしで比較されにくいのでしょうか?
メインメッセージになりますが、あなたの人生は模倣できない、それはもちろんAIにも模倣されない。
単品ではAIと同じものさしで負けるものでも、複数の経験をつなぎ編集することでAIとは比較されない価値が作れます。
具体的なことはその人自身や環境などで大きく変わるものだと思います。

おわりに

今回のセッションは、(失敗談などの恥もさらしつつ、)自分のキャリアの歩み、人生の歩みを詰め込んだものになりました。多くの方にXやDay2の会場で「面白かった」と言っていただき光栄です。

本セッションがみなさんのキャリアにとって何かしらの指針になったのなら幸いです。

最後になりますが、Day1当日に参加してくださった皆様、Day2の出展ブースに足を運んでくださった皆様、毎回楽しい「祭」を運営している技育祭運営のサポーターズの皆様、ありがとうございました。