- 山口豪仁
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目次
はじめに
皆さん、初めまして。フューチャーアーキテクト入社1年目、製造・エネルギーサービス事業部の山口豪仁です。2026年9月9日(水)~2026年9月11日(金)に幕張メッセで開催されたファクトリーイノベーションWeek[秋]の2日目に参加してきましたので、当日の様子や製造業におけるDX・生成AIのトレンドについてレポートします!
イベント概要
ファクトリーイノベーションWeek2026[秋]は、製造業が直面する課題ごとに構成された課題解決型の展示会です。「スマート工場」「ロボティクス」「カーボンニュートラル」「人手不足対策」「工場・安全・環境改善」などのテーマで構成される大規模なイベントとなっています。概要の詳細は公式サイトをご確認ください。
製造業における生成AIのトレンド
本イベントに参加し、製造業におけるAI活用のトレンドとして業務効率化と技術継承の2点が特に注目されていると感じました。
深刻な人手不足やベテラン作業者のノウハウ継承といった製造業ならではの課題に対し、多くの企業がソリューションを提案していました。なかでも、生成AIによる動画解析を活用し、熟練の技を可視化・言語化して継承につなげるアプローチは、各社手法に違いはあれど共通したトレンドとして強く印象に残りました。
具体的なトピック例は以下の通りです。次章では、動画を活用した技術継承の仕組みや活用法について詳しく解説します。
- 業務効率化
- OCR自動取り込み
- 帳票自動取り込み
- BIツール自動作成
- 技術継承
- 自動マニュアル生成
- 製造作業動作解析
- 暗黙知の継承
技術継承のポイント
技術継承におけるアプローチのポイントは、作業動画を生成AIに入力して活用するという点にあります。
各社のソリューションを見ていくと、基本的な構造は以下の3ステップで共通していました。
- 生成AIに製造業の作業手順、マニュアル、ノウハウを事前に学習させる
- 工場での作業風景を動画として入力する
- 成果物の出力(解析・テキスト化など)
このインプットからアウトプットへの構造自体はシンプルですが、驚くべきは出力された成果物の活用方法が非常に多岐にわたることです。
これまではテキストや文書による「知識の暗黙知」を継承することが生成AIの主なトレンドでしたが、今回はさらに一段踏み込んで、「知識」だけでなく「動き」の暗黙知まで継承できるところが大きなポイントだと感じました。
1. インタラクティブな引き継ぎマニュアルの作成(知識の継承)
動画をもとに作業内容を言語化し、引き継ぎマニュアルを自動作成できます。あらかじめ製造業のノウハウを学習したAIがベースになっているため、単なる手順だけでなく「作業時に注意すべきポイント」まで網羅して記述してくれます。
さらに、生成AIがベースなので作成されたマニュアルに対して直接質問を投げかけることも可能です。「ベテランさんが多忙で聞きづらい」「すでに退職されていて連絡がつかない」といった現場でよくある課題も、この仕組みがあれば解消できるため非常に便利だと感じました。
2. 熟練者との「作業動作の差分解析」と即時アクション(動きの継承)
自分の作業風景とベテランの作業風景を比較し、言葉にしにくい動作の差分を解析する用途にも活用できます。
- ミスの検知と即時アクション: 作業に誤りがないかをリアルタイムで監視し、ミスがあった場合にはアラートを出してラインから該当商品を除外する、といった即時対応が可能です。
- 作業改善へのフィードバック: ベテランの動きと自分の動きの差を客観的に把握できるため、作業者自身が自分の作業方法を学び、改善につなげることができます。
(余談: この解析技術がさらに進めば、将来的に「フィジカルAIへの搭載」といった展開もあり得ると担当者の方からお聞きしました。もしこれが実現し、ベテラン職人の作業がロボットへ置き換えられるようになれば、産業全体に与えるインパクトはかなり大きそうですね)
おわりに
これまでアカデミックな学会への参加経験はありましたが、展示会のようなビジネス寄りのイベントへの参加は初めてで、現場でDXを推進されている方々と直接交流でき、非常に有意義な時間となりました。技術トレンドは自身の所属するコミュニティに依存しがちなため、一歩外の世界に出てインプットすることの重要性を改めて実感した次第です。今回は動画を活用した生成AIの活用トレンドを学べるという大きな収穫がありました!